前回の続き。
登山した際の探索結果。
山頂手前(亜高山~高山帯)の石の下に潜む生き物を探す。
厳しい環境なので、種類と個体数は少ないと覚悟していたものの、それなりに高山特有の種が見られると期待していたが、探せど探せどスカ。
ここまで少ないとは・・・。苦労して登山した自分って一体・・・
標高的にも中途半端だったか・・・
高山蛾の一種かもしれない幼虫
ヤガ科の幼虫っぽいが・・・
石の下でよく見られた幼虫で、この個体はイワブクロの芽(?)を食べていた。
初夏に訪れると、この成虫がたくさん見られそうだ。
こちらも高山蛾かもしれない幼虫
ドクガ科ではなくヒトリガ科か?まさかダイセツヒトリの幼虫?
ヒラタクチキウマの一種(幼虫)
低丈植物帯の脇にあった窪みの石下でまとまって確認。
植物帯が雨風の影響を防いでいるらしく、意図的にこの場所に集まったのだろう。
高山帯では石に下でも確認されているらしいが本当のようだ。
成虫のサンプルを得たので、後日同定予定。
おそらくアレだろう。
キソヤマゾウムシ Byrsopages kiso
体色が赤褐色で、未見のゾウムシかと思ったが、特徴からキソヤマゾウムシらしい。
昨年採集した個体と比べると体長がやや小型など数点違和感を感じたが、他に該当する種もない。
未記載種ではなさそう。変異なのかも。
再度、標本と資料を比較して確認してみないといけないようだ。
オコックアトキリゴミムシ Cymindis vaporariorum immaculatus
1個体のみ確認。
これが今のところ唯一自信を持って種を断定できた種であった。
結局、目的のモノは見つけることはできなかった。
それにしても甲虫が少ない。
探した環境が悪かったのか、時期が悪かったのかは分からないが、1回の探索で把握することはできない。今後も何度か挑戦してみたいところ。体力があれば。
注:今回の探索は高山付近ですが、特別保護区内ではありません。
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乏しい珍
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