ある目的があって日高山脈北部のある山に登り、標高1000~1500m辺りで探索。
本命については後日記すとして、今回は興味深かった副産物。
ルリマルクビゴミムシ
左が主に石狩山地(大雪山系)に分布する基亜種Nebria shibanaii shibanaiiで、右がヒダカマルクビゴミムシと呼ばれる日高山脈亜種Nebria shibanaii sakagutii
日高山脈北部では両亜種が混生しているらしい。(写真はどちらも日高山脈産)
圧倒的に日高山脈亜種の個体数が多かったが、亜種同士が混生しているとは驚いた。
写真では体長は変わらないように見えるが、全体的に日高山脈亜種の方が大型となる。
夕張山地でも基亜種タイプを確認しているので、北見山地でも生息しているのではと考えている。予想としては北見山地は基亜種タイプか?
ダイセツヌレチゴミムシ Minypatrobus darlingtoni
石狩山地(大雪山系)に分布するが、日高山脈でも確認。
以前、夕張山地(芦別市と夕張市)と北見山地で確認しているので、日高山脈にも生息していると思っていたが想像通りだった。
記載産地である石狩山地(大雪山系)では個体密度が高いが、それ以外はなかなかお目にかかれない。
キタツヤシデムシ Pteroloma forstroemi
石狩山地(大雪山系)に分布するが、以前に北見山地で確認している。
今回、日高山脈でも確認したが、これは想定内。
ということは、夕張山地でも生息している可能性があるが、未だ出せていない。
左は石狩山地産 右は日高山脈産
日高山脈産の方が体長がやや大きい。北見山地産も同様に大型であった。
極端に差があるわけではないが。
北見山地・石狩山地・夕張山地・日高山脈の4山地は、地理的隔離しているとは言えず、むしろ接していると言えるので、余程特殊でない限り、生物がこの範囲で広く分布している可能性はあるだろう。という予想。
こういう事って、各地で探索しないと予想はできても証明はできないね。
頑張ろうっと。
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見えそうで見えない繋がり
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