今シーズン最後となるであろう(?)掘削系探索。
悪天候の予報ではあったが、今回の目的地は雪の少ない地域で、出発時の札幌も雲が無かったこともあり、楽観的に考えて出発。
しかし、現地に近づくにつれ、予想に反して積雪が深くなっており、木が倒れて道を半分塞いでいたり・・・危険臭がぷんぷん。
どうやら昨日の現地付近は、かなりの暴風雪だったらしい。
雲行きも怪しかったので、引き返し、雪の比較的少ない地域に移動することにした。
目的を果たすことはできなくなったが、手ぶらで帰りたくないので、エゾガロアムシの顔でも見ましょうかね。
過去によく訪れた沢
この場所は札幌からも近く、個体数も程々なのでサンプルを得るのに重宝している。
(しかし雄の割合がかなり低い)
うっすら雪が積もっているが、これくらいなら問題ない。
土中が凍結していなければ、この季節も十分掘れる。
(耐寒装備必須)
気温は-2℃。風が冷たく、体感温度はもっと低い気がした。
積雪で地面の様子が分からない斜面。
過去に掘った場所なので、ここに適度な礫層が・・・あった記憶がある。
一度掘った場所なので、大きな期待はできないけど。
掘り始めると、越冬中のゴミムシがわらわら出てくる。
主にモリヒラタゴミムシの一種やキノカワゴミムシなどのマルクビゴミムシの仲間。
左:エゾマルクビゴミムシ♂ 右:クロマルクビゴミムシ♀
最初、全てクロマルクビゴミムシで小型が雄、大型が雌かと思ったが、帰宅して前胸背部の縁毛や腹節の剛毛を調べると、小型はエゾマルクビゴミムシだった。
エゾガロアムシは幼虫4個体を確認。
成虫はなし。
確認した幼虫全て、暗色化していたので、脱皮が近い。
今年は諸事情によりガロアムシ探索数が激減してしまった。
久々に確認できてよかった。
※ もうご存知とは思いますが、喪中につき新年のご挨拶を失礼させていただきます。
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暴風雪のち探索
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