亜高山帯の沢脇の斜面。(先日、謎の無翅ハエを見つけた場所)
礫層を掘れば、エゾガロアムシやキタツヤシデムシ、ルリマルクビゴミムシなどが出てくる場所にて、小型甲虫が出てきた。
場所が薄暗いので、よく分からなかったが、おそらく未見。
とても珍な北方系&高山種だろうと、期待し持ち帰って調べてみることにした。
拡大して観察すると・・・
タマキノコムシの一種
体長:約3mm
特徴からおそらくLeiodes sp.
和名などの詳細は不明。保育社の原色日本甲虫図鑑によると、Leiodes属の既知種は7種あるらしい。
後腿節末端に突起があり(矢印部)、後脛節は内側に湾曲している。
あれ?いつの間にか上翅に凹みが・・・
どうやらカメラを近づけすぎて、レンズに触れてしまったらしい。
小さな生き物を夢中に撮影していると、よくあることです。
それにしてもキノコや朽木、落ち葉下などで見られるタマキノコムシ類が、なぜ沢脇斜面の礫層下から出てきたのは謎。
1個体しか見つからなかったことを考えると、先日の増水で流されて、この場所に偶然辿り着いたのだろう。
実に紛らわしいことをして下さりましたよ。
高地で見つけたからと言って、なんでも北方系&高山種と思ったら大間違い。
でも珍種の可能性はあったり、なかったり・・・?
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期待し過ぎると裏切られるのはよくある事
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