この時期、掘削系探索をするとヒラタクチキウマがしばしば出てくる。
越冬のため土中に入り込むのだが、伏流水が豊富に流れる砂利層を好むので、ガロアムシやメクラチビゴミムシとはちょっと環境が異なる。
狙う時は、本命のガロアムシが確認できて満足した時か、全く出ず諦めた時。
今回は未見であったエゾヒラタクチキウマの成虫を掘り出すことができた。
(幼虫はもしかすると過去に掘り出しているかもしれない)
エゾヒラタクチキウマ Alpinanoplophilus longicercus
夕張山地にて採集。
掘り出したときに、よく見かけるマツモトヒラタクチキウマとは異なった感があったので、持ち帰って調べてみた。
写真の個体は雌
背面には大きな白色の斑紋がある。
産卵器下片の鋸歯数は4か5
雄も探してみたが、見つけることはできなかった。
今シーズンあと1回くらい挑戦できるか?
こちらは夕張山地や天塩山地の石狩低地帯以東でよく見かけるマツモトヒラタクチキウマの雌。
エゾヒラタクチキウマと混生してるようだが、個体数はこちらの方が多い。
産卵器下片の鋸歯数は8
北海道に分布する未見のヒラタクチキウマは残り1種。
道南に生息するトウホクヒラタクチキウマ・・・道南に出かける機会は今後あるのだろうか?
5種目(残り1種)
連続忘却
本日、北海道は大荒れ予報とか言ってたが、少なくとも旭川は日中穏やかだった。
ただ気温は低く、ちょっとした探索でもしっかり防寒しないといけない。
クモガタガガンボもいたけど、ちょっと元気がなかった。
今年もクモガタガガンボが現れる時期になったか・・・
秋にトワダカワゲラの成虫を探そうと思っていたが、すっかり忘れてしまった。
ちなみに昨年も一昨年も忘れた。
インスタ映えとかいうもの
1ヶ月近くもブログを更新していない事と、今年も残り僅かという事に気付いた。
病気も怪我もなく、ただ探索閑散期でネタがないだけ。
出掛けてもいいが、連日の降雪で雪が深く、出先で車がスタックする可能性が高いから、家でスマホのゲームをスナミナ尽きるまで続ける今日この頃。(廃人的日課)
実はこの時期に探してみたいものがあるんで、天気が落ち着いたら気分転換で出掛けてみようかのぅ。年明けになるけど。
今年のベストショットはこれかな。
「ヒツジグサ花上のアシボソネクイハムシ」
もう少し天気が良ければ、アシボソネクイハムシの光沢が映えるんだけど・・・
謹賀新年2018
明けましておめでとうございます。
今年も当ブログと「生き物研究室」をよろしくお願い致します。
昨年は目標のほとんどを達成できなかったので、今年はそれらを中心に再挑戦予定。
アレとかソレとか難易度の高いものばかり・・・
それと機密依頼探索や協力探索の予定もあるよ。
あとは道中、動物を轢かないように注意することが目標。これ重要。
そう、重要だワン!
閑散期の暇つぶし
探索閑散期に突入して、全く探索していない。
以前なら、閑散期でもちょくちょく出掛けているのだが、年のせいか、旭川の冬が厳しすぎるせいか、意欲が湧かない。眠いのだよ。
では今シーズンの閑散期は何をしているのかと言うと・・・
飼育生物の観察
エゾコバネササキリの卵(シャーレ)とアポイマイマイの卵(ポリカップ)
孵化するんかねコレ。最近のアポイマイマイは孵化率がどんどん低くなってきてるし。
孵化したら今年の運勢は大吉。孵化しなければ凶・・・じゃなくて小吉。
数日後、孵化確認。
今年の運勢は大吉だ。
それから、今まで採集してきた標本は、桐製の標本箱に一時保管して、ある程度集まったらドイツ型標本箱へ整理してまとめたりする。
これはオサムシ類
亜種はともかく、種としての北海道産オサムシはほぼそろったし、今後狙って採集することはなさそうなので整理した。
若干スペースがあるのが気になるので、気が向いたら細々と亜種収集するかも。
こちらはゼフィルスを中心とした陳腐なものから珍種までの小型チョウ。
標本箱に整理していると、採集した状況などいろいろと回顧する。
ゼフィルス採集でカシワ林を通ったりしたが、成虫の区別が困難で、ほとんどが卵を採集し飼育して羽化させた。
今後見られなくなるかもしれないシロオビヒメヒカゲの定山渓亜種を札幌在住時に採集できたことは良かった。
残りの時間は、「生き物研究室」をマイナーチェンジという名目でいじくりまわすくらいか・・・
毎年のことだが、いじくった割には最終的にほとんど変わっていない。
そして気付く人もいない。
一進一退
産卵したアポイマイマイの2つの卵は無事全て孵化した。
でも親貝の1個体が☆になった。
増えると減る。これの繰り返しで、数年間飼育しているがちっとも飼育個体数が増加しない。
まぁ減りもしないけど。
飼育漫然化?
飼育中のエゾガロアムシの幼虫
冷蔵庫で生き物を飼育するって普通考えられないが、自分はもう違和感なし。
半放置飼育がコツだが、冷蔵庫とは言え油断するとカビに汚染される。画像の右側の床材(キッチンペーパー)にも菌糸が・・・
飼育歴が長いので安定した飼育が続けられるようになったが、これと言って新しい発見(飼育で得られる情報)もなくなった。
新調したカメラで飼育生物や標本の撮影練習しているが、やはり野外で撮影したいところ。
あと少なくても3ヶ月・・・北海道の冬は長すぎる。
むなしき枯れ葉色
苦労して採集した昆虫は、綺麗な姿で標本にしたいと思うのは当然のこと。
しかしバッタは、トンボに匹敵するくらい乾燥標本を標本箱に納めることが残念な昆虫。
触角や後肢がやたら長い種が多いので、悲しいくらい無駄にスペースを食ってしまうし、写真のように生きていた時の体色を維持することが困難。(ちなみに生体は緑色だった)
いろいろと退色防止の方法はあるが100%でない・・・というかスマホゲームのガチャくらい低確率の成功率。たくさん標本を作製して成功したものを選択するので、個人的に好まない方法。
ヒラタクチキウマのように、元々枯れたような体色の種は、体色の変化が少ないのでいいけど。
バッタは液浸標本が体色の変化も少なく、処理も簡単だけど、やはり標本箱に納めて鑑賞したいと思ってしまう。
おーるほわいと
今年の旭川は雪が多い。
我が家の排雪スペースが1月初旬で無くなりそうな勢いなので、郊外ではなおさらの事。
スノーシューがなければ探索は無理で、この日の探索はそれを忘れてしまい、車から降りて呆然とする。
-10℃以下なのでじっくり探索することはそもそもできない。
しかも何もかも雪ですっぽり覆われており視界の大部分は白色。無理して探索したところで何も見つからないだろう。
ここは江丹別。北海道で有数のちゃっぷいエリア。
意識変換
カタツムリの大体の種は飼育は容易。
長命な種も多いし、産卵数や産卵回数も多いので、本来は繁殖も容易のはずだが、飼育ついでに増えればいいという感覚で飼育すると全然増えない。
そこで「繁殖のための飼育」という意識を変えると不思議と増える。
ちょっとした飼育方法の改善なんだけど、意識を変えることが重要だと思う。
これって両生類・爬虫類の餌でお馴染み「ヨーロッパイエコオロギ」と同じで、餌として飼育していると、増えないどころかどんどん減少していくが、繁殖として飼育すると手に負えないほど爆発的に増える。
そうなると両生類・爬虫類を飼育しているのかコオロギを飼育しているのか分からなくなり、結局繁殖を止めてしまうというわたしの経験談。
写真は、先月孵化したアポイマイマイ
5種目(残り1種)
この時期、掘削系探索をするとヒラタクチキウマがしばしば出てくる。
越冬のため土中に入り込むのだが、伏流水が豊富に流れる砂利層を好むので、ガロアムシやメクラチビゴミムシとはちょっと環境が異なる。
狙う時は、本命のガロアムシが確認できて満足した時か、全く出ず諦めた時。
今回は未見であったエゾヒラタクチキウマの成虫を掘り出すことができた。
(幼虫はもしかすると過去に掘り出しているかもしれない)
エゾヒラタクチキウマ Alpinanoplophilus longicercus
夕張山地にて採集。
掘り出したときに、よく見かけるマツモトヒラタクチキウマとは異なった感があったので、持ち帰って調べてみた。
写真の個体は雌
背面には大きな白色の斑紋がある。
産卵器下片の鋸歯数は4か5
雄も探してみたが、見つけることはできなかった。
今シーズンあと1回くらい挑戦できるか?
こちらは夕張山地や天塩山地の石狩低地帯以東でよく見かけるマツモトヒラタクチキウマの雌。
エゾヒラタクチキウマと混生してるようだが、個体数はこちらの方が多い。
産卵器下片の鋸歯数は8
北海道に分布する未見のヒラタクチキウマは残り1種。
道南に生息するトウホクヒラタクチキウマ・・・道南に出かける機会は今後あるのだろうか?
連続忘却
本日、北海道は大荒れ予報とか言ってたが、少なくとも旭川は日中穏やかだった。
ただ気温は低く、ちょっとした探索でもしっかり防寒しないといけない。
クモガタガガンボもいたけど、ちょっと元気がなかった。
今年もクモガタガガンボが現れる時期になったか・・・
秋にトワダカワゲラの成虫を探そうと思っていたが、すっかり忘れてしまった。
ちなみに昨年も一昨年も忘れた。他人はこれを老化と言うかもしれないがそれは認めない。
インスタ映えとかいうもの
1ヶ月近くもブログを更新していない事と、今年も残り僅かという事に気付いた。
病気も怪我もなく、ただ探索閑散期でネタがないだけ。
出掛けてもいいが、連日の降雪で雪が深く、出先で車がスタックする可能性が高いから、家でスマホのゲームをスナミナ尽きるまで続ける今日この頃。(廃人的日課)
実はこの時期に探してみたいものがあるんで、天気が落ち着いたら気分転換で出掛けてみようかのぅ。年明けになるけど。
今年のベストショットはこれかな。
「ヒツジグサ花上のアシボソネクイハムシ」
もう少し天気が良ければ、アシボソネクイハムシの光沢が映えるんだけど・・・
謹賀新年2018
明けましておめでとうございます。
今年も当ブログと「生き物研究室」をよろしくお願い致します。
昨年は目標のほとんどを達成できなかったので、今年はそれらを中心に再挑戦予定。
アレとかソレとか難易度の高いものばかり・・・
それと機密依頼探索や協力探索の予定もあるよ。
あとは道中、動物を轢かないように注意することが目標。これ重要。
そう、重要だワン!
閑散期の暇つぶし
探索閑散期に突入して、全く探索していない。
以前なら、閑散期でもちょくちょく出掛けているのだが、年のせいか、旭川の冬が厳しすぎるせいか、意欲が湧かない。眠いのだよ。
では今シーズンの閑散期は何をしているのかと言うと・・・
飼育生物の観察とか・・・
エゾコバネササキリの卵(シャーレ)とアポイマイマイの卵(ポリカップ)
孵化するんかねコレ。最近のアポイマイマイは孵化率がどんどん低くなってきてるし。
孵化したら今年の運勢は大吉。孵化しなければ凶・・・じゃなくて小吉。
数日後、孵化確認。
今年の運勢は大吉だ。
それから今まで採集してきた標本は、桐製の標本箱に一時保管して、ある程度集まったらドイツ型標本箱へ整理してまとめたりする。
これはオサムシ類
亜種はともかく、種としての北海道産オサムシはほぼそろったし、今後狙って採集することはなさそうなので整理した。
若干スペースがあるのが気になるので、気が向いたら細々と何かのついでに亜種収集するかも。
こちらはゼフィルスを中心とした陳腐なものから珍種までの小型チョウ。
標本箱に整理していると、採集した状況などいろいろと回顧する。
ゼフィルス採集でカシワ林を通ったりしたが、成虫の区別が困難で、ほとんどが区別の容易な卵を採集し飼育して羽化させた。
今後見られなくなるかもしれないシロオビヒメヒカゲ定山渓亜種を札幌在住時に採集できたことは良かった。当時は現地に行けば1~2個体は見かけることができたが、今はどうだろうか。
残りの時間は、「生き物研究室」をマイナーチェンジという名目でいじくりまわすくらいか・・・
毎年のことだが、いじくった割には最終的にほとんど変わっていない。
そして気付く人もいない。
一進一退
産卵したアポイマイマイの2つの卵は無事全て孵化した。
でも親貝の1個体が☆になった。
増えると減る。これの繰り返しで、数年間飼育しているがちっとも飼育個体数が増加しない。
まぁ減りもしないけど。
飼育漫然化?
飼育中のエゾガロアムシの幼虫
冷蔵庫で生き物を飼育するって普通考えられないが、自分はもう違和感なし。
半放置飼育がコツだが、冷蔵庫とは言え油断するとカビに汚染される。画像の右側の床材(キッチンペーパー)にも菌糸が・・・
飼育歴が長いので安定した飼育が続けられるようになったが、これと言って新しい発見(飼育で得られる情報)もなくなった。
新調したカメラで飼育生物や標本の撮影練習しているが、やはり野外で撮影したいところ。
あと少なくても3ヶ月・・・北海道の冬は長すぎる。
むなしき枯れ葉色
苦労して採集した昆虫は、綺麗な姿で標本にしたいと思うのは当然のこと。
しかしバッタは、トンボに匹敵するくらい乾燥標本を標本箱に納めることが残念な昆虫。
触角や後肢がやたら長い種が多いので、悲しいくらい無駄にスペースを食ってしまうし、写真のように生きていた時の体色を維持することが困難。(ちなみに生体は緑色だった)
いろいろと退色防止の方法はあるが100%でない・・・というかスマホゲームのガチャくらい低確率の成功率。たくさん標本を作製して成功したものを選択するので、個人的に好まない方法。
ヒラタクチキウマのように、元々枯れたような体色の種は、体色の変化が少ないのでいいけど。
バッタは液浸標本が体色の変化も少なく、処理も簡単だけど、やはり標本箱に納めて鑑賞したいと思ってしまう。
おーるほわいと
今年の旭川は雪が多い。
我が家の排雪スペースが1月初旬で無くなりそうな勢いなので、郊外ではなおさらの事。
スノーシューがなければ探索は無理で、この日の探索はそれを忘れてしまい、車から降りて呆然とする。
-10℃以下なのでじっくり探索することはそもそもできない。
しかも何もかも雪ですっぽり覆われており視界の大部分は白色。無理して探索したところで何も見つからないだろう。
ここは江丹別。北海道で有数のちゃっぷいエリア。
そんな10分ほどの今年初探索。
意識変換
カタツムリの大体の種は飼育は容易。
長命な種も多いし、産卵数や産卵回数も多いので、本来は繁殖も容易のはずだが、飼育ついでに増えればいいという感覚で飼育すると全然増えない。
そこで「繁殖のための飼育」という意識を変えると不思議と増える。
ちょっとした飼育方法の改善なんだけど、意識を変えることが重要だと思う。
これって両生類・爬虫類の餌でお馴染み「ヨーロッパイエコオロギ」と同じで、餌として飼育していると、増えないどころかどんどん減少していくが、繁殖として飼育すると手に負えないほど爆発的に増える。
そうなると両生類・爬虫類を飼育しているのかコオロギを飼育しているのか分からなくなり、結局繁殖を止めてしまうというわたしの経験談。
写真は、先月孵化したアポイマイマイ