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Channel: 探索・採集・飼育みたいな雑記的記録
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春到来宣言2017

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本日(4月15日)、春を探しに、そしてとある依頼があり、久々の探索。
エゾサン(エゾサンショウウオ)やエゾアカ(エゾアカガエル)の卵塊は見つかるだろうか?
札幌では早くて3月下旬には産卵開始するが、旭川ではどのくらい遅れるのだろうか?
洗車もご無沙汰な泥だらけの車でいざ出陣!


道沿いにはフクジュソウが咲いていた。
今日から数日間がピークであろう。


エゾエンゴサクはまだ咲き始めだね。


クジャクチョウ Inachis io
至る所で飛んでいた。北海道では春の陳腐蝶。
成虫で越冬する蝶の割には少しも擦れておらず、どの個体も美しいのであった。
でも蛾っぽい。
フキノトウの蜜って甘いのだろうか?なんか苦そう。


いろんな場所でエゾアカやエゾサンの卵を探してみるも撃沈。
昨日から暖かい日が続いているが、2日前の低温と降雪が影響したか・・・
いい環境の場所はいくらでもあるが、水辺の周辺の雪が融けきっていないので越冬明けできないのだろう。

わたしの後から、網とバケツを持ったあからさまに卵塊狙いの人が来ていたが、見つけることができたであろうか。車は釧路ナンバーだったような・・・


かれこれ、4時間くらい徘徊・・・
この水溜まりにもないか・・・ん!?


キター!エゾサン卵第一号!
状態から昨夜産卵されたもののようだ。
やはりエゾサンとエゾアカは、エゾサンの方が若干産卵開始が早いかも。

この卵以外、他の卵は見つからず。産卵祭りはまだ先だね。
今夜も暖かいので、明日はもう少し産卵されると思われる。
札幌より2~3週間遅いなぁ・・・
札幌と降雪量はさほど変わらない(今年はむしろ札幌の方が多い)のに、旭川の方が寒冷なので雪解けが遅く、産卵も遅れる。
それにしても今回の探索は産卵時期には早く、広範囲を延々と徘徊してしまい、かなり疲れた。もう少し時期が遅ければ1時間以内で済ませられる簡単ミッションだけどね。

という訳で・・・
エゾサン産卵を確認したので、春到来を高らかに宣言いたします。

ん?そう言えば以前、旭川での春到来宣言はエゾサン卵ではなくヒメギフチョウだと言ってたような気がするが、面倒なんで無かったことにしよう。


じらされ産卵

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4月16日
昨日の気温から、ぼちぼちエゾサンとエゾアカの産卵が始まるのではないかともう一度確認しに出かけてみた。
しかし、昨日訪れた場所はことごとく撃沈。

仕方なく別の場所を探すことに。

少量の水が湧き出る場所でエゾサン卵1対発見。
状態から昨夜産卵されたものらしい。
産卵環境は、わずかに流れがあり、とても浅い。通常好んで産卵する環境ではない。

近くに成体いるのではと、周辺の落ち葉の下を確認してみると・・・

卵のすぐ横から雄の成体出現。


更に、お腹ぽっこり産卵前の雌も。
今夜産卵か?


こちらは雄の成体。

エゾアカは産卵する気配なし・・・
今週末には産卵始まるか?

春うずまき

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先日のエゾサン卵探索時に、旭川市内のとある水溜まりで、ヒメマイマイの死殻(成貝)を発見。
サイズは標準だが、殻の形は扁平。
この辺りの個体は、扁平傾向にあるのか調べてみることにした。
付近の斜面に積もる落ち葉を取り除くと・・・


あっけなく越冬中のヒメマイマイがコロンと現れた。
個体密度が高いか?
いや、自分の探す着眼点が鋭いという事にしておこう。


うむ、扁平である。
帰宅して地図で位置を確認すると、一昨年に鷹栖町で見つけた扁平型産地と近かった。
山を挟んで反対側で、道のりとしてはかなりの距離だったが、直線距離だと2kmくらい。
とは言え、2kmでもヒメマイマイなら型が変化するには可能な距離だけど。

究極の厄年?

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今年は何をしてもうまくいかず、する事する事、裏目に出て、ことごとく運がない。
極め付けが、先週仕事中に熱湯を足に浴びてしまい、それはもうおそろしい状況に・・・
詳しくは酷過ぎて割愛させて頂くが、左足の甲周辺がアンデッド化と言えば理解して頂けると思う。(今までの人生で一番の大怪我)
回復にはしばらくかかりそうで、現在は包帯ぐるぐる状態。靴はサンダルしか履けない。
この時期にしかできない探索予定があったが実に悔しい。
探索はおあずけだが、来週あたりなら軽い探索はできそうな気がする。

以前、3年周期で事故が起きるという記事を書いた。

2009年7月下旬は、帯状疱疹となり高熱で数日寝込む。
3年後の2012年8月上旬には、複数のスズメバチに刺され高熱で数日寝込む。
更に3年後、2015年7月は、風邪をひき高熱で数日寝込んでしまった。
これらは3年周期で起きており、今回もしや3年後かと思いきや、2年後であった。
はずれだ・・・やはり今年はついていない。

毎日、回復呪文を唱えております。
看護師さんが若くてかわいい人だったら、もっと治りが早いと思われる。

地道に経験値稼ぎ

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依頼があり、近場の水辺でガサ。
自宅周辺(旭川市周辺)は、エゾサンショウウオとエゾアカガエルの産卵場所に適した場所が多いにも関わらず、なぜか産卵されていない場所が多く、あっても産卵数は多くない。
ヤゴやゲンゴロウも同様に個体密度が低いのか、ほとんど採集できない。
だから札幌では苦もなく採集できたものが、ここでは意外と翻弄される。
おそらくまだこの辺りの環境を把握しきれていないからだろうと思うが・・・。
ゲームで転職すると、前職のスキルはある程度引き継がれても、新職業はレベル1からというのがよくあるが、今の自分の状態がそれなんだろうか?
旭川フィールドの経験値を上げなくては。


メススジゲンゴロウ♀ Acilius japonicus
近場でこれが得られるだけでも良しとするか。
ん?札幌でも近場で得られてたね・・・

geckoは経験値を100獲得した。
次のレベルまで400

一網打尽計画

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小さな河川に流れ込む水路
この周辺の河川にはあのウチダザリガニが生息している。
この場所は以前から狙っていた場所。
そう、今日決行するのだ。「ウチダザリガニ一網打尽計画(この場所だけ)」を!

まずは落ち込みの深場を覗いてみる。

オオコオイムシ Diplonychus major
なんでこんな流水域に?もっと適した環境が周辺にいくらでもあるのに。


オニヤンマのヤゴ
他にはフクドジョウやハナカジカの魚類がちらほら。


ん?
いたいた・・・ウチダザリガニ。
ハサミに白色班があるので、動くと目立つ。
では捕まえてみようかね。素手で。


ウチダザリガニ Pacifastacus leniusculus trowbridgii
この子は雄
まだまだ潜んでいそうなので、流れを遮っていたゴミや石を取り除き、一気に排水し、水位を半分以下にしてみた。
これで深くて近づけなかった落ち込みへ長靴でも入り込めるようになった。


巣穴らしき穴。
冬期はこのような場所に潜んでいるのだろう。


水位が減ると現れた側面部
積まれた石の隙間に沢山潜んでいるに違いないが、簡単に動かせられる重さではないので断念。
水底部の石はなんとか持てそうなサイズだったので、どんどん取り除いていくと、出てくる出てくるヤツが・・・


網なし、トラップなし、素手のみで、結構捕獲できた。
サイズは様々、大型の成体は3個体。
捕獲の目的は、ヒルミミズの付着の確認。
ウチダザリガニにはウチダザリガニミミズ(環境省のRDBカテゴリーで絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定されている。)が付着しているらしいのだが・・・
残念ながら、どの個体にも付着の確認できず。

さて、これからは三択。
「持ち帰って食べる」「大いなる慈悲で逃がす」「無慈悲に駆除する」
食べるなら殺して持ち帰る間に鮮度が落ちるし、面倒だし・・・
よし、食わぬなら殺してしまえホトトギス。駆除という名の虐殺行為。
あまり観察し過ぎると情が沸いてくるので、速やかに処理。

今思えば、自分が10個体ほど駆除したところで、生態系にはなんら影響がないのだよ。
おそらく100捕獲したところでも変わりないだろう。
良い事をしたとも思えず、かと言って悪い事をしたとも思えず、曖昧で虚無的な行動であった。

今度、キャンプ用小型ガスバーナー持参して、その場で塩茹でにして食べてみようかな。
それがいい。

回復に期待

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姉さん、スギタニさんは今が見頃ですよ。

この水辺付近を流れる小川にマスを数匹見かけた。
種までは確認できなかったが、ニジマスかヤマメのような感じだった。
さすがに大型は期待できないが、もう少し下流では引きの楽しめるサイズがいるのかもしれない。
かつて汚染された川でマス類は姿を消したと思っていたが、いつの間にか回復しているようだった。
そう、わたしの火傷ように(?)

出費の連鎖

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ある依頼による臨時収入があり。
そう言えば20年近く愛用している登山用トレッキングシューズが靴底はすり減りボロボロ状態なので、これを機に買い替えようと計画。
しかし先日の火傷の治療費で吹き飛んでしまった・・・


でも購入した。コロンビアのトレッキングシューズ
20年も履き続けていたんだから、新調を否定する理由はない。
実はこれよりもデザインが気に入っていた靴があったが、こちらの方が履き心地がよく、軽く、価格もお手頃ということもあって悩んだ末、これに決定。
ちょっとした登山系探索に役立ってくれるだろう。

帰宅したら、自動車税の請求書が届いていた・・・


回復の確認

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自宅からそれほど遠くないウチダザリガニが生息する小河川。
以前から釣り人も見かけていたので、サイズはともかく、マス類が生息しているだろうと思っていた。
今回のウチダザリガニ探索で、マスらしき魚類が泳いでいるのを確認。
網ですくってみると10cmほどのマス稚魚が捕れた。
パーマークはあるがサイズが小さいので、ヤマメかニジマスかは不明。
これより小さい稚魚もたくさん泳いでいたので、しっかりと繁殖しているらしい。
探索の合間にでも釣りしてみようかね。

カエル受難

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前回同様、ウチダザリガニが生息する小河川。
水溜まりにはエゾアカガエルの卵塊がちらほら確認できたが、成体の死骸が卵塊のそばに転がっていた場所がいくつかあった。
これは事件ですよ。


どれも産卵時を狙ったらしい。夜間の犯行だろう。
ウチダザリガニ、キタキツネ、エゾタヌキ、アライグマ、イタチ類、鳥が容疑生物として考えられるが、食べ方と食べ残しが多いことからキツネなどの大型動物ではない気がする。
卵塊のある場所はウチダザリガニを全く確認できなかった。
テンかミンクか?しかし付近で足跡を見かけた記憶がない・・・なら鳥か?
それにしても食べ残し方に統一性がなく不可解。
不味くて残したのではなく、いたずらに殺した感じがある。


ヒメゲンゴロウがおこぼれに預かっていた。

ヒルミミズ探索始動

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続・ウチダザリガニ一網打尽作戦
場所は前回と同じ場所なので、捕獲数はこれが限界。
成体♀×1 稚ザリ×4


雌はキャビア風の卵を抱卵していた。
前回の成体は雄ばかりだったので、雌がどこかに潜んでいると狙っていたが、なんとか1個体得られた。

今回は持ち帰ってヒルミミズをじっくり探してみることにした。
しかし特定外来種であるウチダザリガニは生きたままの移送はご法度。
そこで心臓部を錐状の工具で必殺仕事人よろしく刺してみるとうまくシメることができた。
この方法が一番移送にいいかも。


帰宅して、70%アルコールで洗浄すると、2mm程のヒルミミズが複数得ることができた。
ほとんどが鰓室に付着していたようだ。
小さすぎてゴミにしか見えない。現地の目視で見つからないのも当然。
右上の小型で細い個体がやや怪しい感じだが、その他は特徴から同種とみていいだろう。


右側先端部の口節は、やや膨らみあがあり、胴部の環節に突起らしきものは確認できない。


下側先端部が口節。
上側先端部は吸盤になっており、ここを使ってザリガニに付着する。


以前、撮影したカムリザリガニミミズ Cirrodrilus cirratus と思われる個体。
口節が漏斗状で、胴部の環節に突起があるのが特徴。
体長は2~3mm程で今回の個体よりやや大型であった。
今回の個体は、明らかにこの個体とは別種。

その他、大雑把な特徴から数種を除外できるが、手持ちの資料があまりにも乏しいため、種の特定がこれ以上できない。
各特徴が詳しく記した資料があれば・・・
マイナー過ぎてどうにもならない。
もしかするとウチダザリガニ同様、このザリガニミミズも外来種の可能性もある。

今シーズンは、ニホンザリガニとウチダザリガニを各所で採集し、それに付着するヒルミミズ類を探してみようと思う。
もしかすると、この地域に生息するウチダザリガニの分布由来が分かるのかもしれない。
これ、意外に面白い。

海は遠く

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久々に海岸部へ。
この日は天気も良く、気温も高い。まさに探索日和。
釣り人が一人。釣れている気配なし。

まずは砂浜(海浜植物帯寄り)にある流木やゴミの漂流物の下を確認。
漂流物は適度なサイズがたくさん落ちているので、広く歩き回る必要がなく助かる。

ヒョウタンゴミムシ Scarites aterrimus
過去に何回かこの場所で探した時は、あまり多くは見つからない場所であったが、今回はいい感じで見つけることができた。
この子がいる場所は良い環境。
砂浜で見つけると嬉しい生き物のひとつ。
別名:スジクワガタモドキ(ウソ)


ツヤウミベハネカクシ Philonthus nudus
たまに見かける。
全体的に光沢が強く、上翅が赤いのが特徴ではあるが、上翅が黒い個体もあるらしく、それが出てきたら、ハネカクシに詳しくないわたしには判別できない。
もしかすると過去に見かけているのかもしれない。

次は海浜植物帯を調べてみた。主にコウボウムギとハマナスが占めている。
ここから一気に漂流物が激減。
流木があってもほとんどが獰猛なエゾアカヤマアリの巣になっているので厄介。
また、びっしりワラジムシがくっついていることもあり、さすがに気持ち悪く感じてしまう。

unknown
ん?なんだこいつ?
3mm程の謎小型ゾウムシ
光沢はなく、小楯板は消失しているように見える。触角と脚は赤褐色。
イネゾウモドキの一種だろうか?
簡単に正体が分かると持ってたが意外に手こずってしまい。半分放置中。
詳しくは後日落ち着いて調べてみるとしよう。


イソカニムシ Garypus japonicus
頑張って探したが、見つけたのはこの個体のみ。
集団生活していると思ったが・・・
体長から幼体だろう。
以前見つけた個体と微妙に異なるような気がするが・・・気のせいだろう。


オオウスバカゲロウ(幼虫)  Heoclisis japonica
中齢サイズの幼虫。順調に成長すれば夏あたりに羽化するのか?
期待していた終齢サイズは確認できず。


内陸部の旭川から海は遠い。ここまで来るのに何時間掛かったことやら。
帰りは岩内に立ち寄り、お気に入りのホタテ定食を食べる予定だったが、納得いかないくらい値上がりしており、断念して喜茂別でラーメン食べて帰った。

海好きマイマイ

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先日の海浜探索では、ヒメマイマイが流木下で多く見られた。
殻はやや小型で、扁平のものもあったが、ほとんどが標準型。無帯と有帯混在。

海浜植物帯ではあるが、潮風が吹き付け、塩分濃度も高そうな場所にもかかわらず、意外にも多く確認できたことに驚かされた。
カタツムリは浸透圧の関係で塩分に弱いイメージであったが、この程度の塩分はミネラルとして逆に好ましいのかもしれない。
ただ、他の海浜の似た環境で、ヒメマイマイが多いのかは分からないので、確認してみる価値はありそうだ。

ハムシ回避探索

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キヌツヤミズクサハムシ Plateumaris sericea
ハムシの季節到来だ。
スゲにはキヌツヤスゲハムシ、オオウバユリにはカタクリハムシ、ハンノキにはハンノキハムシ、ヤナギにはヤナギルリハムシなど、見かける草木には何かしらのハムシがお祭り状態。
陳腐で人気のない面々であるが、やっと春が来たなと嬉しく思ったりもする。
そんなハムシ密度が高い山地でハムシを極力無視しながら探索。


こちらは雄


なぜか小型のミヤマクワガタがオオハナウド(?)にしがみついていた。


むむ、5本指の足跡・・・アライグマだ。
いつの間にか北海道全域に分布してしまっているらしい。
至る所で足跡は見かけるが、野生の個体を見かけたことはない。


何を思う?

すいみんぐマイマイ

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小さな沢で、大型のサッポロマイマイが泳ぎに挑戦。
なぜこんな所にやっていたのかは分からないが、前進も後退もできない状況らしい。
このまま放っておくと淡水貝にジョブチェンジするとかしないとか。


真珠そのあと

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自宅から10分程で行ける山を探索。
意外なところにオクエゾサイシンの小群落があり、葉に何者かが食べた痕があったので、葉の裏を調べてみると、想像通りエゾヒメギフチョウの卵を発見。
時期は遅いので、既に孵化後の殻のみであったが、隣の葉を調べたら・・・


若齢幼虫を発見。
真珠のような美しい卵から真逆とも思える形態の幼虫が出てくる・・・
12個体おり、卵の殻の数と同じ。みんな無事のようだ。


これは別の葉にて。先程の幼虫よりちょっと成長している。
幼虫は若いうちはかたまって生活するらしい。
大きくなったら単体で見かけることが多くなるが、単独行動に入るのか、それとも捕食されて少なくなるのか?

近くて、邪魔が入らない場所なので、ちょくちょく成長過程を観察しに行こう。


黄色いエゾハルゼミもいたよ(笑)
近づくとブーン、ブーンと羽音を立てて春を謳歌しておりました。

顕微鏡要必用事例

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水が僅かに流れる小さな沢


石の下にはニホンザリガニ
あまり大きなサイズは確認できなかったが、体長5cmほどの個体を3匹採集。
これでも成体に達している。
目的は付着しているヒルミミズ。

昔は近所の沢で普通に確認できたが、ことごとく開発されていなくなってしまった・・・
あと場所が思い出せない生息地も・・・
そのため昔の情報が全く役に立たず、新たに生息地を探し出すのに苦労した。


前回同様、70%アルコールで念入りに洗浄すると、1.5mm程のヒルミミズがちらほら。
注意しても見逃しそうなサイズな上、紛らわしいゴミも混ざるので結構疲れる。
幸い自分は老眼ではないが、今後発症(?)する可能性もあるので、極小モノは今のうちに挑戦していきたいね。


前回のヒルミミズとサイズは同じ。形態は若干異なるようだが別種なのかはこの写真からでは判断できない。
うちのカメラではこれが限界。
撮影できる顕微鏡がまた発作的に欲しくなった。

庭再発見

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自宅の庭
写真で見ると、手入れされているように見えるが、管理者であった祖母が亡くなってからすっかり荒れてしまった。
今年からは、自分が容赦ない剪定と雑草取りを行っているが、スギナ、タンポポ、ドクダミの三大雑草に翻弄されている。

そんな雑草取りに没頭していたある日。

ツツジっぽい木に見慣れぬオトシブミが私の許可なく揺籃を作成していた。
調べてみると5個体以上いるらしく、地面にはいくつかの揺籃が落ちている。


ヒメクロオトシブミ Apoderus (Compsapoderus) erythrogaster
色彩には地域変異があり、この個体は全身真っ黒の「黒色型」
北海道は上翅が赤色となる「背赤型」となる傾向らしいが、セアカヒメオトシブミに酷似しており、見た目での判別が困難らしい。
という事は、今までセアカヒメオトシブミだと思っていた個体がヒメクロオトシブミ背赤型である可能性もある。
資料も内容に統一性がなく混乱している・・・何が正しいんだか。


初見のオトシブミのはずなんだが・・・


ニセハイイロマルハナバチ Bombus pseudobaicalensis
何らかの事故にあったのか腹部に傷があり瀕死状態。
平地にもいるハチなので、これは特に珍しくない。
ちなみにこの庭で一番多いハチはセイヨウオオマルハナバチ。多すぎる。

キヌゲマルトゲムシの死骸もあった。庭の苔で繁殖しているらしい。
自宅は、自然から離れた住宅地であるが、探せば意外な発見あるかも。うちの庭。
アケビコノハが発生するアケビは、少しだけ残して思いっきり伐採したので、今年の発生は少ないかも。

不快な違和感

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自宅から近いある河原を探索していた時のこと。
急にケモノ臭を感じ、辺りを見回すと、無数のエゾシカの脚が無造作に転がっていた。
実に不自然。


全て同じ部位で、肉は付いていなかった。
これは、ヒグマがこの川でエゾシカのガラを煮込んでスープを抽出していたに違いない。

冗談はさておき、これはハンターもしくはその関係者が不要な部位を不法投棄したのだろう。
自然の中の不快な違和感は大体人間の仕業だ。

ブヨなし良好

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北見山地のとある沢
小雨で低温という一般的な探索するには悪条件であるが、ガロアムシ探索は掘削採集なので天気に左右されず、しかもブヨに襲われないので、ある意味好条件。

この沢、上流は期待できなさそうだったので、珍しくアクセス地点から下流へ移動しつつ、ガロアムシの生息環境を探す。
仕事の疲労がたまっているので、あまり体力を消費することができない・・・

今シーズン2個体目幼虫
なぜ1個体目ではないのかと言うと、先日行った探索で幼虫を掘り出したが、カメラを準備している隙に逃げられてしまった。

生息していそうな環境(礫層)はあるにはあるが、表層に木の根が多く、それが邪魔で掘るのが困難。北見山地はこのような場所が多い。
ちなみに北見山地では、個人的に成虫の採集確率が低い。
そのためサンプルとして、飼育し成虫にするためお持ち帰り。


尾毛が7節(亜分節は含めず)なので、終齢と思われる。
体色が暗いので脱皮は近い。
次の脱皮で亜成虫となり、更に次の脱皮で成虫になる。


ん?この足跡・・・
小さいがヒグマだ。しかも新しい。
深追い禁物、引き返そう。

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