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Channel: 探索・採集・飼育みたいな雑記的記録
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待ってた時間がもったいない。

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ある目的で標高1000mほどの山林を探索。


途中に針葉樹の伐採木があった。
最近切られたようで新鮮だ。
この日は天気もいい、気温も高いということで、絶好のカミキリ日和。
カミキリ以外にも何か珍なる甲虫が飛来するかと期待して確認してみた。


ムネアカアリモドキカッコウムシ Thanassimus substriatus
幹の皮を渡り歩くようにちょろちょろ・・・
ここで見つけた甲虫の中で最も多かった。
体が軟らかく、やや扁平なので捕まえづらいし、力の加減を間違えるとつぶしてしまう面倒くさいヤツだった。


ハイイロハナカミキリ Rhagium japonicum
針葉樹に集まる普通種。
1時時間ほど粘ったが、飛来したカミキリはこの種のみ。
百歩譲ってエゾハイイロハナカミキリでしょ!


オオキカワムシ Pytho nivalis
滑りこむように目の前の幹に華麗に参上(飛来)した。
変なゴミムシだと思ったが、怪しいので、持ち帰って調べてみたらオオキカワムシと分かった。
生きたまま持ち帰ったが、採集時は完品だったのに何故か自傷行為(?)による触角や肢の欠損が酷かった。
バラバラで組み立て不可能・・・
で、この子って珍しいのかしらん?


凶器装備

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ユーエム工業から発売されている「シルキー・ヨキ」を購入した。
知人が使用していたのを見て、これは使えそうだと確信。


「シルキー・ヨキ」
探索神より授かりし、聖なる探索具。


枝ばらし用の刃物だが、全長50cm近くあるので、これはもう剣の一種だ。
枝の引き寄せができるカーブ刃が特徴で、軽くて切れ味抜群。
砥石で研げるし、替え刃もあるので、半永久的に使用できる。
今後、渓流釣りやガロアムシ探索などで、藪の中を歩くときに重宝することなるだろう。
藪を刈りながら進めば、体力消費軽減にもなるし、帰り路の目印にもなる。しかもマダニが付着する確率も減る!探索効率が上がる事は実に嬉しい事だ。
万が一ヒグマに遭遇し、襲い掛かってきた場合もある程度武器として対処できるのでお守りとして携帯できる。
ドラキーくらいの魔物なら一撃で倒せるだろう。


これを持って街中を歩くと即逮捕。アメリカなら即射殺されるね。

ミニむちむちぷりん

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まだクリソリーナが本格的に活動していない6月。
とあるアイヌヨモギハムシとワタナベハムシが混生する生息地からいくつかの幼虫を採集して飼育してみた。
幼虫はエゾゴマナに付いている個体で、各群生から1個体ずつ採集。

以下は結果の一部

幼虫①
典型的なヨモギハムシ属の幼虫の風貌。


幼虫②
①とは体色など外見からは見分けがつかない。
②が「むちむちぷりん」しているのは葉を食べた後だから。


幼虫①の蛹化
ハムシには珍しく土中で蛹化する。


幼虫②の蛹化
尾の先端の形から、なんとなく種と性別が想像できる。

羽化結果
①はワタナベハムシ♀で、②はアイヌヨモギハムシ♀となった。
蛹期間は約10日で意外と長い。
羽化までは問題なかったが、この2種の幼虫の違いを確認するのが目的だったので、納得いく飼育成果にはならなかった。
来年、再挑戦するかもしれないし、しないかもしれない。

夏の湿地探索①

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10日ほど前の話になるが、ある高地にある湿原を探索した。


この湿原まで4~5kmくらい歩くが、道はほぼ平坦で整備されており歩きやすい。
ただ湿原までは蚊やブヨが多く、休憩のため立ち止まると餌食になる。
虫除けスプレーは持続性がなく、防虫能力も低く、皮膚に不快感があり、不満だったが、今年から携帯式の蚊取り線香(林業用の赤函)に変えてみると、持続性もあり、ほとんど刺されなくなった。
この効果を体感してしまうと虫除けスプレーを使いたいと思わない。
(ただ強力過ぎて、いくつか欠点がある)


モウセンゴケやミズゴケが豊富な高層湿原。
上川町の浮島湿原やニセコの神仙沼に匹敵するくらい美しい湿原だが、意外に知られていないのか、湿原までのルートが単調で長いのが原因か、探索中誰ともすれ違わなかった。
その分、静かで、落ち着いて探索できるので、こちらにとっては好都合だが。


沼もあるので、抽水植物やコウホネなどの浮葉植物も豊富。
メススジゲンゴロウとかいるかもしれない。いや、いるはず!


カオジロトンボ Leucorrhinia dubia orientalis
高層湿原ではお馴染みのトンボ
他にトンボはコサナエが飛んでいたが、イトトンボ類やヤンマ類は見当たらなかった。


キヌツヤムズクサハムシ Plateumaris sericea
スゲの花に集まるお馴染みのネクイハムシ類
オオルリオサムシのようにカラーバリエーションが豊富で、特に雄に見られる青色はサファイアのようで美しいの一言であるが、普通種なので人気はイマイチ。


シラハタミズクサハムシ Plateumaris shirahatai
キヌツヤミズクサハムシに酷似するが、触角・前胸背部・尾節板の微妙な違いからなんとか区別できる。(個人的には3つの特徴が一致しないと本種として認めないことにしている)
細かい部分なので帰宅してからじっくり調べるのが無難。現地で区別するにはやや面倒レベル。


ニセヒラタネクイハムシ Donacia tominagai
今回の目的のひとつあるネクイハムシ。
こちらもスゲの花に集まるが、前出のキヌツヤとシラハタの2種とは異なるスゲに集まっていたので、棲み分けしているのかもしれない。
前者2種はカサスゲのような果胞が大きく膨らんだスゲ、ニセヒラタは葉や穂が細いスゲに好む傾向にあった。お陰で探しやすい。

それにしても何回撮影してもピントが合わずイライラ・・・イライラ・・・イライラ・・・
もたもたしているから被写体もしびれを切らして飛んで行ってしまう。


ニセヒラタネクイハムシ♂(左) ♀(右)
キタヒラタネクイハムシと似ており混生しているらしいが、ニセヒラタネクイハムシは体色が主に黒色~黒紫色をしているので区別はしやすい。


ニセヒラタもキタヒラタも写真のような紫色の個体が少ないながら存在する。
ただ、ここの生息地にはキタヒラタらしき個体(体色が銅色)が見つからなかったので、この個体もニセヒラタとしていいと思う。

湿地探索は続く。

あついものたち

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日本の夏、探索の夏。
暑いのは人だけではないだろう。

カラスヘビ(シマヘビの黒いやつ)
全身光を吸収する黒色。この時期、うかつに日なたに現れたら、焼き蛇になってしまうのではないかと余計な心配をする。


アマガエル
炎天下、窓枠に乗っかり鳴いていた。もしかしたら何かの試練かもしれないし、暑くて泣いていたのかもしれない。


ワタナベハムシの交尾
こちらはある意味、アツい

以上、撮影したけど公開する機会を失った写真を無理やり暑さとからめて公開。

亜高山探索副産物

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かれこれ2週間近く前の話になるが、とある亜高山帯を探索した。
しかも霧雨の中、ヒグマが普通に出没する山を早朝登った。
もちろん他の登山者はいない。

アイヌチビヒサゴコメツキ  Hypnoidus rivalis ainu
小さいコメツキムシ、この場所で見かけなかったら気にも留めなかっただろう。
石の下で一番見かけた昆虫であった。


ヌタッカゾウムシ Trichalophus nutakkanus
高山ゾウムシで、北海道RDBでは希少種に指定されている。
このゾウムシ、桃缶が好きという噂がある。自分も果物の缶詰の中では桃が好きなので気が合うかもしれない。
というか、どういう経緯で桃缶に集まることが分かったのだろうか?偶然?
昔、本種の読みを「ヌッタカゾウムシ」と間違って覚えており、「何を塗ったか?」とか意味不明に妄想していた事にちょっぴり恥ずかしく思う今日この頃。


マルカククチゾウムシ Blosyrus japonicus
アイヌチビヒサゴコメツキに次いで石の下で見かけた昆虫だった。
札幌の山地でも見かけた本種であるが、高地に好んで生息しているのだろうか?
もしかすると札幌の山地でも見かけた個体とは別種なのかもしれないが、本種の情報に乏しく、得られる情報は単為生殖型があるというくらい。


ホッキョクモンヤガ Agrotis ruta
高山蛾(写真の個体は雄)
和名からして北海道固有種っぽいが、本州にも分布している事を知って少々落胆。


謎バチ
マルハナバチの一種かと思ったが、どうも該当種が見当たらない。
石の下で見つけ、その石の裏には巣があった。この個体はおそらく女王。


石の裏側にあった謎バチの巣。
なんかネズミの糞っぽく見えるが、壺状になっており、確認しなかったが、中で幼虫を育てていると思われる。
なんだろうね、このハチ?

雷雨の前に

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先日、大雪山山麓を探索。
途中、いきなり雷雨となり探索を切り上げ。目的達成できなかった。
今年の夏の北海道は、やたら大雨多く、天気予報が晴れでも全く油断できない。
しかも湿度が高いから蚊も多い。
探索者泣かせの年だ。

以下は短時間の探索で見かけた者たち。

ヒメセスジスカシバ♀ Pennisetia hylaeiformis
ヤナギの若木の葉上で見つけた。
スズメバチに擬態しているらしいが、キタスカシバと比べたら蛾っぽい。
この擬態でどこまで生存率が高まるのか知りたいところだ。


キボシマダラカミキリ Saperda (Compsidia) balsamifera
これもヤナギの若木の葉上で見つけた。
なんか擦れたケマダラカミキリだな・・・と思い、手に取ったら本種だった。
北海道特産なので嬉しく思ったが、よく見ると擦れているし、翅もやや奇形だった。
しかし目的でないので追加採集せず。
発生場所も分かったし、どうせまた偶然見つかるだろう。そんなもんだ。
目的外に脱線すると、どちらも採れなくなる。経験談。


わたしを刺しに来た勇猛果敢なアブ
南国の海と空を彷彿する魅力的な色彩。あまりの美しさに魂を奪われそうになった。
ただ美しいからといって特例はない。処刑した。
どうせ標本にしたところで、この複眼の美しさは維持できないだろう。

夏の湿原探索②

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最近、休みの日を狙ってか、かなりの確率で悪天候になる。
他の曜日が晴れているのが納得いかない。日頃の行いが悪いと言われたが、これに関しては肯定してもいい。
霧雨や小雨ならなんとかできる探索もあるが、大雨警報とか洪水警報が出るとさすがにどうにもならない。
思うように探索計画が進まないので、今シーズンは大した成果が得られていない。
(以上、愚痴)


アシボソネクイハムシ Donacia sparganii gracilipes
ある高層湿原で採集。(左:♂ 右:♀)
ヒツジグサの花上に鎮座する姿を撮影したかったが、訪れた時期は花が少なく、天気も悪かったため撮影できる位置で見かけることができなかった。

湿原探索もあと何ヶ所か探索予定だったが、悪天候のため延期に次ぐ延期でついに時期を逃してしまった。
来シーズンだね・・・。


高地基準

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先日の亜高山探索で偶然見つけたクリソリーナ。
高地に生息するクリソリーナと言ったらカワカミハムシとサメハダヨモギハムシだが全く違う。
あっミヤマヨモギハムシとワタナベハムシも可能性がある。
雌にはフック状の突起があったので、ミヤマヨモギハムシだろうと「仮扱い」にし、帰宅してから雄の交尾器を確認。
やはり特徴からミヤマヨモギハムシであった。
付近に食草あったっけ?


ミヤマヨモギハムシ Chrysolina porosirensis
(左:♂ 右:♀)
雄は藍色で緑の光沢があり、雌は全体的に緑色の光沢があった。
複数得られて、雌雄の色彩が同じ傾向だったので、ここの産地の特徴なんだろう。


以前採集した低地に局地的に分布する個体群と比較してみた。
(上段:亜高山産 下段:低地産)
クリソリーナは産地によって色彩変異があるので留意する点ではないが、低地産は亜高山産に比べて大型で、横幅と背高があり膨らみのある体型となっており、交尾器を確認しなければ同種とは思えない。
本種は主に高地に生息するので、低地産は例外産地なんだが、簡単に得られる低地産をついつい基準にしてしまう。

いいコメツキ

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コメツキムシは地味なものしかいないとお嘆きの貴兄に。
コメツキムシは何もひっくり返して跳ね上がるのをいたずらに楽しむだけではない。


アオツヤハダコメツキ Mucromorphus miwai yushiroi
全身強い緑色の光沢がある美しい高山性コメツキ
眩しすぎて撮影すると白飛びしてしまうのが難点ではあるが、宝石好きのマダムも気に入る光沢でないだろうか。
先日、湿原探索していた際に偶然見つけた。数年前もこの付近で偶然確認しているので、発生場所が分かればまとまって得られそう。


アラコガネコメツキ Selatosomus gloriosus
これも高山性コメツキ。
飛翔することもできるらしいが、環境的に地面を歩き回ることが多いらしい。
低地には似た種で普通種コガネコメツキがいるが、本種の上翅条溝は所々途切れ、デコボコ感がある。
このデコボコ感が光沢に深みを与え、造形的にも魅力度を高めている。
見た目がアイヌキンオサムシ風なコメツキだと個人的に思うが、貴兄はどう思われるだろうか?

Resentment eater

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ゲームの「弟切草」を夜電気を消してプレイし、すっかりビビッてしまった若き日の思い出・・・
ゲームでのオトギリソウの花言葉は「復讐」だが、どうやら本当は異なるらしい。
(ゲーム中の設定とはいえウソはいけないね)


オトギリソウ
花言葉は「恨み」とか「敵意」とか「秘密」とか・・・実に物騒だ。
このオトギリソウに集まる「恨み」にとらわれた(?)クリソリーナがいる。


クロルリハムシ Chrysolina yedoensis
初見ではないが、久しく見ていないし、まともな撮影していなかった覚えがあるので、仕事帰りに探してみた。
産地が自宅から一番近いクリソリーナかもしれない。
北海道RDBでは希少種に指定されている。


もしかすると「恨み」にとらわれているのではなく、「恨み」という負の感情を断ち切るためにオトギリソウの葉を食べている平和の使者なのかもしれない。
だったらいいね。

ゆがんだエゾ至上主義

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北海道に生息する名前に「エゾ」の付くセミは、エゾハルゼミ・エゾゼミ、コエゾゼミ・アカエゾゼミ・エゾチッチゼミの5種。
が、「エゾ」という名前が付くにもかかわらず、北海道のみに分布するセミは以下の1種のみ。他はエゾを語る偽物だ。(百歩譲って北方系のコエゾゼミは大目に見てもいい)←何様?


エゾチッチゼミ Kosemia yezoensis
正真正銘北海道特産の北方系ゼミ。大和朝廷の支配下に入るのを拒んだセミだ。(?)
近似種でチッチゼミが北海道南部から九州にかけて分布するが、こちらは北海道RDBで希少種に指定されているのが腑に落ちない。
まぁどうせ温暖化の影響で北上していずれ珍しくなくだろうと思っているがどうだろうか?


名前も可愛いが見た目も小さくカワイイ。
特に後翅が跳ね上がって突き出た部分が特徴的でソフトモヒカンみたい。
札幌市内でも鳴き声をよく聞くが、元気な個体を採集するにはなかなか手こずる。
じきに弱って地面に転がる個体を拾った方が楽。「落ち蝉拾い」

今年、札幌市内でアブラゼミばかり見かける。
数年前はそんなに多い種ではなかったのに・・・
逆にエゾゼミやコエゾゼミがさっぱり見かけなくなった。これも温暖化の影響なのか?

秋祭り前夜祭

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まだ8月だけど秋です、奥さん。


ススキですよ、奥さん。


ヤママユですよ。ボロだけどいいんですか?奥さん。
クスたんとかも出始めましたよ。どうします?奥さん。

で、誰だよ奥さんって?

好奇心と将来予想

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以前、甥っ子にプレゼントしたカブトムシの幼虫が無事に羽化したとの連絡が入った。


送られてきた羽化直後のカブトムシ画像
わたしが甥っ子の母(わたしの妹)へアドバイスしたことは、「蛹になったら絶対に触らないで羽化するまで放置する事」くらい。
甥っ子が、「カブトムシに対する好奇心」よりも「母親の言いつけ」を守った結果、羽化に成功した。(ちなみにわたしの子供の頃は、この誘惑に負けて触ってしまい失敗している)
甥っ子は良い子に育つ可能性があるが、わたしのような虫などの生き物に興味を持つ人種にはならないと思われる。
男児はおおよそ生き物(特に虫)に興味を持つ時期があるが、今回の行動で一時的なものか大人まで続くか想像できる。
甥っ子がカブトムシの飼育をしていた裏で、わたしは甥っ子の成長観察を楽しんでいた。

お世話になりました札幌

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一身上の都合により、実家(旭川市)へ戻ることになった。
予定としては10月中にはいろいろな処理を済ませて、11月には戻るという予定。
日程が不確定な部分もあり、お世話になっている各方面の方々には後日ご連絡をさせて頂こうと思うところ。
よって探索もブログ更新もしばらく滞る可能性があるので、滞ったからといって死亡説を流さないように。(ブログは継続する予定)

探索については、札幌周辺にはもう興味のあるものは特にないので別にいいが、道南に関しては少し心残りがある。探索できない距離でもないが、長距離ドライブする気力がないので、余程の事がない限り行かないだろう。
ただ大雪山や道東~道北方面が近くなったことは希望が持てるか。


駐車場前にある街路樹のナナカマド
駐車や除雪の際にいつも邪魔で、「こんな木伐採されればいいのに!」と思っていたものだが、わたしがここを去ることが決まってから数日後、倒れる可能性があり近日中に伐採されることになった。
あんなに憎かったナナカマドだが、このタイミングというのが気になり、寂しくも悲しい気分になった。なにかの因縁があったのだろうか?


アケビ放題

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引越しは先の話だが、ちょっと実家がある旭川へ。


庭のアケビ
手入れがほとんどされていないので、伸び放題。
引越しして落ち着いたら、全ての庭の木を思いっきり剪定してやる。
垣根も新しくしたい。


アケビの実も鈴なりに実っていた。
でもうちでは食べる習慣がない。今年は試しに食べてみようかね。


アケビコノハの蛹
先週は終齢と思われる幼虫がいたが、今回は見かけなかった。
全て蛹になったか?

札幌に帰宅したら、駐車場前の街路樹(ナナカマド)が伐採されていた・・・。

手塩に天塩

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昨年、天塩山地北部で採集したエゾガロアムシ幼虫。


採集時撮影(昨年9月下旬)
※ 体色は濃いが、成虫ではない。


今年8月中旬、脱皮して亜成虫に。


そして9月下旬に更に脱皮し羽化。成虫となった。
亜成虫期間は約40日。今まで亜成虫を数個体飼育してきたが、平均すると1ヵ月。
資料によるとガロアムシGalloisiana nipponensisは2ヵ月ほどらしい。種によって異なるのか飼育環境が影響するのか?
産卵器の長さや体長などの特徴から北見山地~大雪山東側タイプと同じみたいだ。

引越しの飼育生物移送は不安だったため引越し前に羽化してくれて良かった。

畳みかけた飼育の果てに

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多忙により長期間放置状態のクモガタガガンボ飼育。
無事に育っていた大量の幼虫は姿を消し、気が付くと2~3個体しかいなかった。
みんな次元の狭間(乾燥地獄)に吸い込まれたらしい。
今年の夏は暑い日が続いたが、その対処もほとんどしてなかったしね。自業自得。


そして残った最後の幼虫が蛹化した。
産卵器が確認できるので、この蛹は雌。

後日、確認してみたら、しぼんでお亡くなりになっていた・・・っておい!
よって、今シーズンのクモガタガガンボ飼育は終了。羽化至らずお粗末結果。
蛹化のタイミング(温度など)や幼虫の更に適した餌の究明などの課題はあったが・・・
ただ前回のエゾガロアムシとは結果は逆だが、引越し前に結果が出てくれて良かったと思ったり。
来シーズンは未定。

不人気登山道を攻略せよ!(前編)

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今シーズンは全く探索運がなく、泣きたくなるくらい目標達成率が低い。
確かに難易度が高いものばかりではあるが、あまりにもお粗末。
そこで、体力勝負ではあるが確実に見られるであろうダイセツタカネフキバッタを狙って探索運上昇の推進力としようと計画。

場所は暑寒別岳
3つある登山道の内、最も楽といわれる箸別ルートを選択。
駐車場には他の登山者の車はなし。平日とはいえ登山シーズンなのに・・・
午前7時に登山開始。


とっても初代ファミコン的レトロなヒグマ。
しつこいくらい注意看板があったので、相当出没率が高いらしい。
会えたらいいな。危険のない範囲で。


ヒグマのものと思われる糞
至る所にあったが、どれも新しくなかった。


ヒグマの足跡らしいが、不明瞭で、これも新しくない。
しかも小さい。


登山道は五合目くらいまで平坦で歩きやすく、運動靴に履き替えればランニングで登ってもいいくらい。
ただ、周囲は笹薮と木々に覆われ、景色を眺められる場所がない。
これが七合目まで延々と続くのだから、実につまらない。
これが理由でこのルートは人気がないのだろうか。


一合目と二合目の間くらいに唯一ちらっと見えた目的の暑寒別岳。
頂上まで登る必要はないとはいえ、遠いなぁ・・・

今回、初めて登山でストックを使用してみた。
登山でストックを使用するのは老人のする事だと偏見の目で見ていた私であったが、実際使ってみると、足の負担が軽減され、足元が安定するので滑って転ぶ心配も減った。
スキー用だが、長さが調節でき、使い勝手が良かったので、これから重宝しそう。


紅葉は早く、ほとんど色付いていない。
しばし待たれよ。


奥さん、いいキノコ見つけましたよ。


トガリンの死骸も至るところに転がっていたよ。

六合目くらいから、傾斜がきつくなり、岩がゴロゴロして歩きづらくなる。
そろそろ七合目だ。
後編へ続く。

不人気登山道を攻略せよ!(後編)

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やっと暑寒別岳の七合目に到達。(標高は約1200m)
時間は午前9時半ほど。出発して約2時間半。


急に笹薮が無くなり、一気に辺りが開ける。
解放感とちょっとした孤独感に襲われる。
高山のお花畑というより、海岸の草原っぽい環境に似た幻想的風景。
主にカヤツリグサ科が占めているようだ。


七合目から下を見下ろす。
笹薮と草原の境目がくっきりしており、人工的に刈り取ったみたいで面白い。
(航空写真で見るとそうでもない)

さて、目的のバッタをぼちぼち探してみましょうか。
登山道付近のカヤツリグサ科の群落を注意深く歩いていると、間もなくピョーーン!

ダイセツタカネフキバッタ  Zubovskya parvula
これは雄。
サッポロフキバッタに似るが本種の方がやや小型。主に無翅で、聴覚器官は痕跡的なので区別は容易。
というかこの標高にサッポロフキバッタはいないと思い込んでいたが、時々有翅で聴覚器官が発達している個体を確認。尾肢も短いので明らかにサッポロフキバッタだ。
標高差で棲み分けていると思ったが、ここでは驚いたことに混生しているらしい。
もう少し標高を上げれば、ダイセツタカネフキバッタのみになるのだろうか。

一応、北海道RDBで希少種に指定されているが、一般の登山者はそこらにいる陳腐なフキバッタと同じと思い、気にも留めないだろう。
そう、見た目に魅力はないのだ。


こちらは雌
うん○ぷりぷり
ここの産地での個体数は普通で簡単に見つけられるが、フキバッタの仲間にしては多くはないと感じた。
時期的に遅いのか本種の他にバッタどころか他の昆虫を見かけなかった。
本種は降雪前まで見かけることができるらしい。ということは10月中は大丈夫なのか?

数個体を確認し、撮影した後、頂上まで登らず速やかに下山。
帰路は思いのほか長く感じ、登山口に到着したころには膝がガクガク・・・

結局、行きも帰りも登山道で人にすれ違うことはなかった。
駐車場にマイカーがぽつねん・・・

記事の題名が「不人気登山道を攻略せよ!」とあるが、実際七合目までしか登ってないので攻略していない(笑)

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