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Channel: 探索・採集・飼育みたいな雑記的記録
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ネット環境変更のための報告

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ネット環境変更(プロバイダ変更)のため、わたしが運営管理しているHP「生き物研究室」が数日後から一時的に閲覧できない状態になります。(トップページを含む半分くらいのページ)
徐々に新しいサーバーへデータ移動などの処理をしていきますが、おそらく今年中には完全回復は無理で、来年1月中にはなんとか閲覧できる状態にしたいと思っております。(サイト内のリンク変更に時間がかかりそう)
数少ない貴重な閲覧者様にはご迷惑をお掛けしますが、閉鎖したわけではなく、おもむろに復旧するので、しばしお待ちください。
※ 復旧後はトップページと一部のページのアドレスが変更になるのでご注意ください。
ブログは通常通り更新していけますが、探索閑散期なのでやはり滞ります。


なんとか年内に復旧

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ネット環境変更(プロバイダ変更)のため、閲覧停止していた「生き物研究室」のデータ転送が終了し、全ページ閲覧可能となりました。
これに伴い「エゾガロアムシ研究室」とともにアドレスが変更となっております。
もしお気に入り登録(リンク)されておられる方は、お手数ですが、アドレス変更お願いします。
新アドレスは左側のブックマークからリンクできます。


※ 図鑑の各種ページにある「ロゴ(トップページへ移動)」と「戻るアイコン(ひとつ前のページに戻る)」は修正していないのでクリックしてもリンクされません。(ページ数が500以上あるので、これについてはゆっくりと修正していきます。)
また、画像が表示されない等、不具合がございましたらご一報頂けると助かります。

探索回顧録(2015年)

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今年も残り数日。毎年恒例の探索・採集・飼育について回顧してみた。
今年は昨年ほどではないが、探索数が少なかった。
歳なのか、年々少なくなっているものの、一つ一つの探索内容はそれなりの成果があり、充実できたのではないかと思っている。

2015年探索・採集・飼育回顧録
いろいろあったが、その中でも印象に残ったものをいくつか・・・

<飼育>

6月、クモガタガガンボ飼育下で蛹化に成功。
これにより野ネズミに依存しなくとも蛹化できることの証明ができたと思っている。
数年間、諦めずに続けた甲斐があった。
今冬も採卵までは終了し孵化待ちであるが、モチベーションが上がっていないので失敗すると思われる。

<エゾガロアムシ探索>

昨年に続き、エゾガロアムシの分布域調査。
天塩山地で更に新産地を見つける事ができた。
ただ天塩山地中部以南については念入りに探してみたつもりだが、今のところ全然見つからないので局地的分布かもしれない。
これは諦めたつもりはないので今後の課題だが苦戦が予想される。
他の地域も調査対象であったが、天塩山地界隈探索が長引いたため行くことができなかった。

<探索&採集>

ゲートの閉まった林道を登山口まで10km以上歩いた後、沢登り登山。
体力も飲料水も尽き、危うく☆になるかと思った無謀な探索で目的のヒダカチビゴミムシを得る。
今でもこの探索のことを思い出すとぞっとする。
あまり無茶ができない歳になってきた。

<unknown>

自主規制
新種(仮)×2or3(調査中)
これ以上は言えない。

<おまけ>

頑なに機種変更を拒み続けていたが、ついにガラケーからスマホへ!
操作が慣れず、イライラMAX。

1年間このブログをご覧頂きありがとうございました。
少し早いですが、みなさま良いお年をお迎えください。

謹賀新年2016

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明けましておめでとうございます。
本年も当ブログおよび「生き物研究室」をよろしくお願い致します。

新年早々これって・・・

未受精卵の産卵

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エゾガロアムシ飼育状況
主な目的を達成しているので、以前よりは飼育個体数が少なくなったが、飼育は継続中。


この雌は、時々産卵をする。
上の写真も実は産卵途中で、産卵器から卵がチラリ。


産卵途中
黒い部分が卵。
しかし未受精卵らしく、どの卵も孵化には至らない。
未受精卵を産むことは、一見意味がないようで、何らかの意味があるのかもしれない。

KGG幼虫の意外な食性

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KGG(クモガタガガンボ)の飼育
今年も順調に孵化し、幼虫がわらわらと動き回っている。
一部の飼育容器で幼虫の餌となる腐葉土にカビが発生し、死滅の危機だったが、なんとか環境改善して持ちこたえた。


幼虫はウジ状で、大部分の人が気持ち悪いと思うだろうが気にしない。
飼育にも抵抗はない。むしろ愛でているくらいだ。
(写真には数個体の幼虫が写っている)

ここまでの飼育は簡単で、注意すべき点は、餌の腐葉土がカビなど腐敗しないようにする事と、密封している蓋(ラップ)に上がってきた幼虫が結露した水滴で溺死しないよう確認する事くらい。前者は定期的でいいが、後者は毎日確認しないといけない。


今回気づいた事。
ある程度分解されれば幼虫の餌になるだろうとキャベツの中心部にある軟らかい若葉を入れておいた。
数日後、まだ分解されていない状態であったが、幼虫の食痕があった。
軟らかい若葉とはいえ、クモガタガガンボの幼虫が食べられるほど軟らかくはないと思っていたが、軟らかければ新鮮な葉も問題なく食するらしい。
野外でも芽吹いた若芽を食する事もあるのかもしれない。

掘削系探索者の日誌

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掘削系探索のため、沢を遡上していくと、山奥なのに人工物があって驚かされることがある。
砂防ダムならまだ納得いくが、写真下のような建物があることもしばしば。

謎の施設
相当昔のもので、現在使われている様子はない。
建物から出ているパイプが右側斜面を上って走っている。
沢には老朽化してへし曲がった鉄筋の橋があり、パイプを通している。人が渡るためにも使用していたかもしれない。
沢の水をどこかに組み上げるポンプ施設なんだろうか?
そもそも資材をどうやって運んだのだろう。
付近に人の気配が全くない山奥で、このような建造物や廃屋を見つけると実に不気味に感じる。

おそらく赤い扉をこじ開け中に入ると、日記らしきものがあり、読んでみると・・・

<掘削系探索者の日誌>
Nov 15,2015
ふとんが冷たく、またく寝つけない。
それもこれも1階の住人が引越し空室となたため、2階の我が家に暖房熱が伝わらないからだ。

Nov 16,2015
休みが少ない。休みになっても天気が悪い。
たんさく できない
いらいら ガレ場

Nov 19,2015
ガレ場 がれば ムイネチビゴミムシきた
さいしゅう
うまかっ です。

Nov 25,2015
おおゆき ふった
たくさんつもた

Nov 26,2015
あまりに はなみずとおかんがする で、くすり のんでねた。

Nov 27,2015
やと ねつ ひいた も とてもガレバ
今日 はらへったの、も~にゃの エサ くう

4
がれば
うま


日誌を読んだ後、このような掘削系ゾンビに遭遇するだろう。
「ガガガガ・・・ガレ場・・・ガレ場・・・」とつぶやき、スコップを引きずって彷徨っている。
※ あるゲームのゾンビ画像をわたしに似せて加工したもので、実際こんな姿で探索している。
無害なので、見かけてもショットガンで撃たないで下さい。
(あまりにも自分そっくりに作成できたので、気に入っている。今後も登場予定)

エゾシカ肉を一生分

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あまり更新しないと死亡説が流れかねないので(笑)
一応元気。

この冬、飼育観察は続けているが探索は一切していない。
だって寒いんだもん。
この時期、外出してまで撮影したいと思う心揺さぶるものも無いし・・・

話は変わって・・・

先日、知人のハンターからエゾシカ肉を頂いた。
高タンパク低カロリーなヘルシー食としても注目されているエゾシカ肉。
食したことは初めてではないが、このような生肉での入手は初めて。
知人は刺身で食べるのが最高に美味いと言う。
刺身・・・大丈夫?
心配なので調べてみると、寄生虫の心配は少ないがE型肝炎の危険があるという。
ダメじゃん!


でも折角なので刺身にしてみた。(事故・・・もとい自己責任)
意外にも淡泊で、あまり味がない。やや拍子抜けした感あり。
エゾシカ肉は硬いという噂だったが、全然軟らかく食べやすかった。
E型肝炎になったら笑って頂いて結構。


残りはステーキ。しかも贅沢に厚切り。
これは美味かった。
味は牛肉に近いが、クセがなく、脂も少ないので飽きない。

後日、知人に褒めちぎって肉の感想を述べると、気分を良くしたのか更に肉を頂いた。
今回はパスタのソースの具と、カレーの具に使用。カレーは数日分作りだめ。

更に後日、骨付きのあばらと脚を1本追加!15kgくらいあっただろうか・・・
この量にはさすがに困惑してしまった。どうするのよ、コレ!
皮や内臓は解体されて処理されていたが、骨から肉を解体するのに2人がかりで2時間かかった。
魚の調理とはレベルが違い、はっきり言って苦痛の何物でもなかったが、途中からちょっと面白くなってきた。いい経験になった。(ポジティブ)
解体後の肉も相当な量で、ガロアムシ飼育用の冷蔵庫があったから良かったものの、1つの冷凍庫には到底入りきらない量だった。
しばらくは肉を買わなくて済むので経済的には助かるが、さすがに飽きないか心配だ。


春到来宣言2016

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頂いたエゾシカ肉が冷凍庫からなかなか減らない今日この頃。
札幌は連日暖かい日が続き、雪解けが一気に進んだ。
そして3月19日には雨が降った。
よし!機は熟した。
アレを見つけて春到来を高らかに宣言しようと市内某所へ。
昨年もかなり雪解けが早く、3月23日と観測史上最速の産卵(個人観察)となったが、今年はどうだろうか。


3月20日
毎年、エゾサン卵を確認している札幌市内で最も早く産卵が見られるポイント。
夜半から雪が降り始めたが、心配するほど積もらなかった。


道路脇の溝には融雪プールが小規模ながら形成されている。
エゾサンが産卵するには問題のない規模だったが、いくら探しても卵は見つからなかった。
少し早かったようなので出直すことにしよう。

翌21日は更に気温が下がり、20日よりも雪が降った。卵確認できず。
22日は融雪プールが全面凍結。卵確認できず。
以降、天気に進展がないどころか季節が逆戻りしてしまったため数日観察を見送ることにした。


3月28日
前日から気温が上がり、雪解けも進んだので、今度こそ期待できるか?


融雪プールの規模は少し大きくなっている。
場所は住宅地に近い山脇なので、ペットボトルやビニール袋などのゴミが散乱して環境が良いとは言えないが、10年以上も環境はこの状態で保たれている。
工事などが行われない限り、安定してエゾサン卵が見られる場所なので、ある意味貴重。


早速エゾサン卵嚢発見!
状態から前日夜の産卵した卵もあったが、一昨日夜に産卵したと思われる卵もあった。
26日夜が初産卵だろう。
1日遅かったか・・・


合計4対のエゾサン卵嚢を確認できた。
今年の産卵は天候に翻弄され、当初もう少し早く産卵が見られると思ったが、予想以上に遅くなった。
エゾサン産卵を確認したので、春到来を高らかに宣言いたします。

エゾサン旧態依然

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飼育しているエゾサンショウウオ
今年の春で11年目の飼育。


ややスレンダーな感もあるが、食欲旺盛。
数年前から成長は止まっており、サイズに変化なし。
なので、ここ数年ブログの内容も変化なし。


毎年恒例の正面アップ

どちらの真珠?

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以前、カワシンジュガイを見つけた場所。
そこに生息する個体はカワシンジュガイMargaritifera laevisではなくコガタカワシンジュガイMargaritifera togakushiensisではないだろうかと疑問があり、確認してみることにした。


生息地の沢
増水しており川岸まで降りられる場所がなかなか見つからず。
流れも急で、水は若干の濁りあり。


小石と砂が溜まった瀬
長靴を履いていざ突入。
足で川底を掘り起こしながら探していくと・・・


ぽろりと姿を現したカワシンジュガイ属の貝。
悠長に撮影していると、貝が流されそうになり焦る。


殻長7cm
最初の個体があっけなく現れたので、数個体はサンプルとして得られると期待したが、それ以降さっぱり・・・
個体密度が低い生息地なので、備中鍬を使用すれば少しは効率的に得られたかもしれない。ちょっと甘く見てた。


両種の区別は外形では難しいが、貝殻内の前閉殻筋痕の形に違いがあり、区別の目安となる。
カワシンジュガイは緩やかに弧を描いた丸い耳形状で、コガタカワシンジュガイは大きく折れ曲がり尖った耳形状となる。
この個体は、前閉殻筋痕の形状からコガタカワシンジュガイMargaritifera togakushiensisということが判明した。
問題はこの2種が混生しているのか、コガタカワシンジュガイのみ生息かという事だが、確認したサンプルがこの個体のみなので、今回は保留。
ちなみに環境省RDBでカワシンジュガイMargaritifera laevisは絶滅危惧Ⅱ類(VU)、コガタカワシンジュガイMargaritifera togakushiensisは絶滅危惧Ⅰ類(CR+EN)に指定されている。

溜め池ノスタルジー

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ちょっとガサってみたくなり、数年前に見つけた溜め池に行ってみた。


辺りはまだ深い雪で覆われており、池も一部しか解氷していなかった。
エゾサンもエゾアカも産卵していない。
この溜め池、すり鉢状で岸がないため急な斜面から踏ん張りながらガサするしかなく、油断すると滑ってそのままドボンしてしまう。
ドボンすると膝辺りまで一気に沈むので、長靴を履いていても無駄。
今回は初アクセスでいきなりドボンしたので、泣きたくなった。


ゲンゴロウモドキ♂ Dytiscus dauricus
普通種、念のために腹部の縞模様を確認するが、やはり普通種。


ゲンゴロウモドキ♀ Dytiscus dauricus
この池で見かける雌は深い条溝があるものばかりで、深い条溝のないタイプはいないか、極めて少ないと思われる。


雌の腹先には交尾栓が付着していた。


メススジゲンゴロウ♀ Acilius japonicus
数年ぶりに再会。
あれ?こんなに体長小さかったっけ?・・・と思ったくらい忘れてしまっていた。
できれば雄も久々に会いたかったが、全然網に入ってこなかった。

その他のゲンゴロウ類はエゾヒメゲンゴロウ×1のみ。
以前に比べ、ゲンゴロウを含む他の水生昆虫(ヤゴやオオコオイムシなど)の個体数が減少している。
さみしいのぅ・・・


水中で越冬中だったエゾアカガエル
前脚の親指に婚姻瘤が確認できるのでこの個体は雄。

この溜め池、もうガサする程の結果は期待できないかも・・・

民芸的ゲンゴロウ

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先日、採集したメススジゲンゴロウの雌
かつて撮影した写真に不満だったため、再撮影してみようと思ったのが採集の理由。
ただ異性にモテるのが災いして、雌しか得られなかった。(何言ってる)

メススジゲンゴロウ♀ Acilius japonicus
なんと言っても本種は雌が特徴的。
和名にもあるように上翅には各4本の筋(条溝)があり、深くて広い溝はまるで彫刻刀の丸刀で掘ったように見えるのが魅力的。
それに比べ、雄はつるつるりん。


真上から見ると、溝の深さが分かりづらいので、斜めから撮影して木彫り感をUP。
溝には金色の毛を密生させているので金運もUP(?)

時間があったら雄を採集したいところだが、生息地の大部分はまだ雪に埋まっている。

悩み無用・・・ではない。

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飼育中のアポイマイマイ
更新していなかったが、飼育は継続中。


アポイマイマイ Paraegista apoiensis
3年前に採集した個体の二世。
成貝ではないが、もう少しで成貝になるサイズまで成長した。
野外の個体は殻が綺麗で毛がしっかりと残るが、飼育個体は徐々に汚れていき、毛が擦れてツルツルになってしまう。
他人ごとではない由々しき問題。
複数飼育が原因か?
飼育管理を改善すれば問題解決するかもしれないが、その術をわたしは知らない。
殻をマッサージして血行を良くし、育毛剤を殻に添加するという方法は、わたしの頭皮でも効果がないので期待できない。(おい)

ブヨに負ける

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ちょっと遠征したついでに、アポイマイマイの生息地へ足を運んでみた。


アポイマイマイの生息地である、かんらん岩や蛇紋岩を主とする露出した岩石帯。
(落ち葉が堆積していて岩石が隠れているが・・・)
この時期の樹木はまだ落葉状態なので、日当たり良好。
さぞかし探索しやすいと思ったのもつかの間、大量のブヨがわたしを歓迎。


岩の隙間に堆積している落ち葉を一枚一枚めくって、やっと成貝1個体確認。


これは小さな幼貝
毛あるよ。


これは、やや殻が扁平なヒメマイマイ幼貝

この時期のブヨは羽化直後で血を吸う準備ができていないのか、群がってくるが血を吸ってくることがない。
ただ肌には止まるし、目に入ってくるわで、探索に全く集中できない。
早々に退散するのであった・・・


Que sera sera

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先日、来道された青森の大八木さんからの頂き物。


石狩市厚田産なのでキタオオルリオサムシ Damaster gehinii aereicollis
カタツムリ採集の際に偶然見つけたという事で、お土産として頂いた。
この産地よりすぐ北が浜益なので、この個体も「浜益型」ではないかと思われるが、見た目(色彩や体長など)は鷹栖町や幌加内町で見た個体に似ている。

ちなみに、この個体が今年シーズン初のルリオサとなった。
おそらく今シーズンは他の計画でびっしりなので、ルリオサ採集に費やす時間の余裕はない。
側溝採集は何かのついでにできるが、トラップは無理。
もしかするとこの個体が、今シーズン最初で最後のルリオサになりかねない。

ebi navigation

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先日、キタホウネンエビ採集の案内&助っ人してきた。
この日は5月10日で、シーズン終了している懸念があったが、10日に確認した年もあるので、少なからず見つかるであろう。(楽観視)


キタホウネンエビ生息地
数年間、大量の水で覆われた融雪プールだが、今年はやや少なめだった。
今年は積雪が少なかったのだろうか。


水深も浅く、ウェーダーでなく長靴でも探索できる場所もあるが、油断するとずっぽり深みに落ちる。
これなら簡単に探せそうだ・・・が、
あれ?・・・いない。
あんなことやこんなことをしても全く見当たらない。
見つかるのはボウフラとアマガエルのオタマジャクシくらいで、ミジンコ類もかなり少なかった。
う~ん、やはりシーズンは終わっていたようだ。
5日ほど早ければまだ確認できたのかもしれないが後の祭り。


ヒメヒラマキミズマイマイ Gyraulus pulcher
殻径が約3mmの小さな貝。
ここの融雪プールに貝がいることは、以前に確認していたので知っていたが、夏には干上がる融雪プールからどう生き延びるのか不思議だった。
調べてみるとこの貝、鰓がなく水中呼吸ができないため時々水面に出て直接呼吸するという。
なるほど、それなら水のない時期もやり過ごせる事も可能だ。

今回の探索は残念な結果となったが、微力ながら興味深い研究に協力できる事は実に恵まれていると思う。
勉強にもなるし、研究内容の詳細を聞くだけでワクワクしてしまう。
近年、趣味ではなく研究として「採集」や「産地への同行案内」などのお誘いが増えてきているので、できる限り協力していきたい。

偏食幼虫

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個人的に「幸せ小袋」と呼んでいるウスタビガの繭。
久々に今年の冬に見つけた。


よく見たら、卵が産み付けられている。
どうせ孵化しないだろうと、期待せずに保管していたら・・・


いつの間にか孵化していた。


ウスタビガの幼虫
幼虫はサクラ、カエデ、ブナ科の葉を食べるので、まずエゾヤマザクラの葉を与えてみた。
繭がエゾヤマザクラにあったので、おそらくこの子の親もこの葉を食べていたに違いない。
しかし、食べてくれない。

それならとイタヤカエデの葉を与えてみた。
しかし、食べてくれない。

では、ブナ科のミズナラならどうだ。
食べない。

最後にキタコブシならどうだ。
食べない・・・

・・・分かった!偏食ではなく拒食か!
原因は分からないが、調べてみるとそういう幼虫もいるらしい。

初吸い

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GWが終わったある日。

白骨樹がうごめく不気味な怪山地・・・
この山地のとある環境にアレはいる。
(白骨樹ってなに?)


ついにコレを使いう時が来た・・・
探索神の祝福を受けし吸虫管(自作)
こんな場所で撮影したものだから、吸虫管内部が一気に結露してしまった。
結露には気を付けてと助言を受けていたのに言わんこっちゃない。

さて、目的の被吸引昆虫だが・・・

未記載種と思われる無翅ハエ Aptilotus sp.(あくまでも仮)
このサンプル確保が今回の目的。
初の吸虫管使用のため目的ブツを見つけても、吸うまでにもたもたしてしまい逃げられること数回。
翅がないとはいえ、この俊敏な極小ハエ(約2mm)を採集するのは吸虫管初心者には困難だ。
それでも徐々に慣れてきて、5時間程でなんとか8個体を得ることができた。
個体密度は低くはないと思われるが、見つけ出すまでに時間がかかる。
そして見つけても確保するまで難しい。
かなり効率が悪い採集だ。

しょぼい材採集結果

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1ヵ月ほど前、ある場所を探索で通りがかった際、ふと思いつくところがあり材採集をしてみた。
目的は某カミキリムシなんだが、材の種類だけ間違えなければいいと深くは考えず持ってきたためか、こんなものばかり出てきた。


ケシカミキリ Sciades tonsus
ど陳腐な極小カミキリ
ワラワラ発生してきた。
まあいい、このタイプの陳腐カミキリが出てくることは想定内。


チャバネクロツツカミキリ Anaesthetis confossicollis
カシワを持ってきたつもりはなかったが、混じっていたのだろうか?
しょぼい・・・
なんたる結果・・・結局目的のカミキリを得ることはできなかった。
テキトーな事するから、こうなるんだ。
今シーズン(たぶん夏か秋)、もう一度こちらへ探索する予定なので、再度テキトーに材採集してみよう。
(ただカミキリにそれほど執着がないので、あくまでも本命のついで)

これらのカミキリは飼育しているエゾガロアムシが美味しく頂きました。

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