毛があるなら産毛だってほしい!
薄毛に悩む40代男性の主張ではありません。久々にタカヒデマイマイを見たくなっただけです。
前回見たのは2009年だったので、かれこれ4年は見ていないことになります。
どうせなら生息地での生態写真とHP用の成貝写真を撮影し直したいところです。
以前は生息地付近の側溝にたくさん付着していたが、最近全く見かけなくなったので、夜間探してみることに。
といっても、探索へ行ける時間は仕事を終えてからで、深夜3〜4時に開始。
夜明け前で、気温も下がる時間帯なので、日没時よりは期待できないが仕方がない。
生息地の斜面(写真は明るくなってから撮影しました。)
探索開始時(3〜4時)は夏至なら明るくなる時間帯ですが、9月になるとまだ真っ暗。
しかも辺りに外灯はないので、漆黒の闇。札幌市内なのに星明りがやたら綺麗です。
日中よく訪れるフィールドとはいえ、さすがに恐い。ヒグマ出没地帯だし・・・
臆しているわけにはいかないので、意を決して懐中電灯を持ち漆黒の闇へGO!
まず側溝、石垣と低い場所から探していきましたが、見つかるカタツムリはパツラマイマイくらい。
そこで斜面を上りながら地面に積もった落ち葉を確認していくと、タカヒデマイマイの殻(死んで空になった殻)が出てきた。
タカヒデマイマイが生息しているのは間違いない。
タカヒデマイマイはガレ場など石の多いの環境を好むので、ここでも岩が積み重なった場所付近で多くの殻をまとまって確認した。
この辺りにたくさんの生体が潜んでいるはず。
なのに岩の隙間や付近の落ち葉を念入りに探しても生体は見つからず、殻ばかりが虚しく出てくる。
落ち葉と似た色なので見逃しているのだろうか?それとも時期が悪い?
ただ、更に小型のオオキビガイやヤマボタルガイを見つけているので見逃しているというより、探している場所がずれているのかも。
それでもなんとか落ち葉上で殻径10mmのタカヒデマイマイ
成貝ではありませんが、毛は成貝よりも目立っております。
これも落ち葉上で確認した殻径5mmの幼貝
今年生まれかな?
コレ、暗闇の中でよく見つけられたと、自分自身に感心します。
これは、たくさんあった成貝の空殻から毛が残って状態の良いものを標本のためにお持ち帰り。
やっぱり毛が十分に残っているのは少ないですね・・・
結局、確認した生体は2個体のみ。
う〜ん、納得いかない。
雨天時の同じ時間帯なら、落ち葉上を這い回っている個体をたくさん見つけることができるかもしれない。
で、数日後、待っていた雨天(台風)の到来。
早速、再挑戦してきました。雨が止んだ翌日ですが・・・
現地に到着したのは少し明るくなってからの早朝5時。
今回は前回とは視点を変えて、地面付近にある葉上を念入りに探してみました。
幼貝ばかりでしたが、タカヒデマイマイおりました。
草は新しく柔らかいものを好み、特にアザミが人気でした。
木から落ちたばかりの新鮮な葉にも集まっておりましたが、カエデの葉にはいなかったので、あまり好まないかもしれません。
落ち葉にはハコダテヤマキサゴ、エゾベッコウ、オオキビガイばかりですが、たまに殻径10mmほどの大きなタカヒデマイマイが出てきます。
でも成貝ではなかった。
殻の色が地味なので、落ち葉から探し出すのは至難の業で、かなり疲れます。
今回も成貝はいくら探しても見つけることができなかった。
もしかすると本種は寿命が短く、成貝は産卵を終えると死んでしまうのだろうか?
初夏に成貝をたくさん見かけた経験があるので、夏以降に激減するのか?
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闇ウズマキ探索
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