先日のエゾガロアムシ探索の帰り道、だらだらとカタツムリのいそうな林道を探しながら移動。
札幌と旭川の中間地点である砂川周辺でヒメマイマイの殻のサイズや形を観察する事と、今後予定しているカドバリヒメマイマイやホンブレイキマイマイの採集を効率的に行なうために見つけ出すコツを掴むのが目的。
こういうコツって資料などで調べるより、体感した方が会得しやすいです。
上砂川町の林道脇にあったコンクリートの壁。
写真では分かりづらいですが、日陰で壁は湿っているので、カタツムリには良い環境。
側溝は半壊状態。
コンクリートの壁にはサッポロマイマイが呆れるほどたくさん。
ほんとにこの子、準絶滅危惧(NT)って感じ。
立派で色帯も明瞭なカタツムリですが、冷凍して解凍するとひどく生臭いのであまり好きではありません。
(なぜ冷凍したかと言うと、昔飼育していたオサムシの冬期用餌として確保していたからです)
それとは逆にヒメマイマイとエゾマイマイは壁には全く見つからず。
サッポロマイマイは樹上性に対して、ヒメマイマイは地表性が強く、高い位置に上ることがほとんどないので、壁下の下草や側溝内の落ち葉溜まりを探してみると、予測通り複数確認できた。
なぜかどこでもよく見るエゾマイマイは確認できず。
(殻の殻は確認したので生息はしているはず)
あと平地に多いウスカワマイマイが少々。
上砂川産ヒメマイマイ
中身のない空の殻も含めていますが、全て色帯のないタイプでした。
先日、採集した鷹栖町産より殻高は少し低い。
成貝ではありませんが、いいサンプルが採れました。
今回の探索でヒメマイマイを効率よく探せるコツを掴んだような気もしないでもないが、自信があるわけでもない。(結局なに?)
サッポロフキバッタ(♂)
この辺りのサッポロフキバッタは黒い個体が多かった。
サッポロフキバッタには色彩変異があるらしいが、ここまで黒化しているのは初めて見た。
あまりにも普通種で今まで留意したことがなかったので、もしかすると珍しくないのかも・・・
こちらは♀
くっきりと黒化していないので、体調の良くない色に見える。
風邪気味なのかもしれません(?)
わたしも最近朝晩涼しくなった影響で風邪気味です。
今年の北海道の夏は終わったかもしれません。
秋の雰囲気ぷんぷんします。
話は変わるが、今年はやたらミンミンゼミの声を聞く。
数年前は札幌でも稀だったが、今では当別町や上砂川町やむかわ町穂別でも普通に鳴いていた。
このまま増えて東へ分布拡大すると、和琴半島(弟子屈町)のミンミンゼミ個体群と運命の再会をするかもしれない。
※ 和琴半島(弟子屈町)のミンミンゼミ個体群は、地熱のある地区に隔離分布しており、温暖期の遺存種とされています。
安易に温暖化の影響と決めつけるのはいけないが、そう考えたくなる今日この頃。
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practice in マイマイ
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