ちょっとした目的があって海岸を探索してみました。
その目的は残念ながら達成できませんでしたが、それなりに成果もあり、良い経験になりました。
朝の海岸付近の原野
濃霧で、奥にあるはずの海が見えない。
油断すると方向が分からなくなり、迷ってしまいそうで不安になる。
無風の割には、海が時化ておりました。
波の轟く音は聞こえるものの霧でよく見えなかったので、近寄ってみて波の大きさにビックリ。
波に飲み込まれてしまいそうな恐怖感を味わって冷や汗をかくが、そんなことよりとにかく探索開始です。(いいの?)
浜に打ち上げられた海草などの下を念入りに確認。
主にハマヒョウタンゴミムシダマシとウミベアカバハネカクシ、海岸性エンマムシの一種が現れる。
環境で変わるかもしれないが、ハマヒョウタンゴミダマって流木の下より、海草の下の方がよく集まるらしい。
ホネゴミムシダマシ
この種も多く確認できた。
色彩変異が多く、上翅の斑紋や色彩に違いがある。
この個体はカワラハンミョウ風な斑紋でありました。
これもホネゴミムシダマシだが、上の個体と同じ種とは思えない。
ナミテントウ的色彩変異みたいです。
ケシガムシ属の一種
この子もたくさん見つけた。
体長2.5〜3mmで、手に載せると直ぐ飛翔し逃げようとする。
北海道にはケシガムシ属が6種(くらい?)いるらしいが、同定が難しい。
コケシガムシだろうか?
カラフトオニヒラタシデムシ
浜に打ち上げられた子犬っぽい哺乳類の死骸から発見。
日本では北海道のみ分布。
ごつごつした表面に薄っすらと黄灰色が生えている。
普段シデムシ類は写真を撮っても採集はしないが、これは珍と判断してお持ち帰り決定。
成虫はこの個体のみで、シデムシの幼虫がたくさん群がっていたが、本種の幼虫かは不明。
他のシデムシがいなかったので腐肉トラップを仕掛けると、ある程度効率良く得られそうな気もする。
他に水鳥の死骸もあって期待しながら物色したが、残念ながら何も付いていなかった。
浜辺に打ち上げられた動物の死骸を見つけると、普通の人は嫌な気分になると思いますが、珍な生き物が集まる可能性があるので個人的にテンションが上がります。
(あまりにも強烈に腐敗臭のするものは、さすがにひいてしまい、物色する気が失せてしまいますが・・・)
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濃霧注意報的海岸探索
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