先日探索した際、仕掛けておいたトラップ(PT)を回収。
目的は「セスジアカガネオサムシ」
譲渡して少なくなった標本補填と、運よく生きていた個体で繁殖挑戦しようという考えであります。
トラップ数は25個、放置日数は6日間
中央が赤銅色のオサムシがセスジアカガネオサムシ
湿地性のオサムシで日本では北海道のみに分布。
美しさは劣るが、個人的にはオオルリオサムシより好きなオサムシであります。
それにしても普通種とはいえ、今回エゾアカガネオサムシ(上の写真の黒色のオサムシ)が多かった。
湿地に生息するエゾアカガネオサは小型になる傾向にあるが、トラップに入った個体を確認すると、小型から大型まで様々。
(やはり小型の割合が高かったです)
比較的多く入るはずのエゾマイマイカブリやイシカリクロナガオサムシは何故か少なかった。シデムシはなし。
採集したセスジアカガネオサムシ
♂×7 ♀×10(生け捕り個体は画像に含まれず)
いい感じで採集できましたが、冬場、オサ掘りでなかなか出てこないのにどこから湧いてくるんだろうか???
これだけあれば今後の貿易用に十分確保できて満足。
ただ、トラップ設置時、カップ内に足場となる落ち葉を入れ忘れたので、生け捕り個体はちょっと少ない。
なので繁殖できるかは疑問。
採集したオオルリオサムシ(勇払移行型)
♂×8 ♀×4(生け捕り個体は画像に含まれず)
この辺りは、ルリオサ時期がそろそろ終わりと思っていたが、意外に入っていた。
やはり今年は若干時期が遅れているのかもしれない。
今回の採集個体は、お世話になっている方々への譲渡用にさせていただきます。(譲渡済み)
トラップに入っていたセスジアカガネオサとルリオサを見ると、ほとんどが早めに入ったらしく、ふやけて脆くなっていた。
3〜4日放置でもそれなりの成果は得られ、状態も良さそうな気がします。
(そんなこと言っても、仕事休んでまでトラップ回収はできませんので無理な話)
トラップ回収して、車に戻り、衣服を確認するとたくさんのマダニがオプションで付いてきました。
マダニのおまけはいらないので、その分、なにかに還元してもらいたいものです。
今回、普通のズボンをそのまま着用していた結果ですが、いかにツルツル素材の衣服がマダニ付着防止に役立っているかが分かりました。
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湿地でのトラップはおまけ付
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