やっと暑寒別岳の七合目に到達。(標高は約1200m)
時間は午前9時半ほど。出発して約2時間半。
急に笹薮が無くなり、一気に辺りが開ける。
解放感とちょっとした孤独感に襲われる。
高山のお花畑というより、海岸の草原っぽい環境に似た幻想的風景。
主にカヤツリグサ科が占めているようだ。
七合目から下を見下ろす。
笹薮と草原の境目がくっきりしており、人工的に刈り取ったみたいで面白い。
(航空写真で見るとそうでもない)
さて、目的のバッタをぼちぼち探してみましょうか。
登山道付近のカヤツリグサ科の群落を注意深く歩いていると、間もなくピョーーン!
ダイセツタカネフキバッタ Zubovskya parvula
これは雄。
サッポロフキバッタに似るが本種の方がやや小型。主に無翅で、聴覚器官は痕跡的なので区別は容易。
というかこの標高にサッポロフキバッタはいないと思い込んでいたが、時々有翅で聴覚器官が発達している個体を確認。尾肢も短いので明らかにサッポロフキバッタだ。
標高差で棲み分けていると思ったが、ここでは驚いたことに混生しているらしい。
もう少し標高を上げれば、ダイセツタカネフキバッタのみになるのだろうか。
一応、北海道RDBで希少種に指定されているが、一般の登山者はそこらにいる陳腐なフキバッタと同じと思い、気にも留めないだろう。
そう、見た目に魅力はないのだ。
こちらは雌
うん○ぷりぷり
ここの産地での個体数は普通で簡単に見つけられるが、フキバッタの仲間にしては多くはないと感じた。
時期的に遅いのか本種の他にバッタどころか他の昆虫を見かけなかった。
本種は降雪前まで見かけることができるらしい。ということは10月中は大丈夫なのか?
数個体を確認し、撮影した後、頂上まで登らず速やかに下山。
帰路は思いのほか長く感じ、登山口に到着したころには膝がガクガク・・・
結局、行きも帰りも登山道で人にすれ違うことはなかった。
駐車場にマイカーがぽつねん・・・
記事の題名が「不人気登山道を攻略せよ!」とあるが、実際七合目までしか登ってないので攻略していない(笑)
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不人気登山道を攻略せよ!(後編)
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