ある用事で道北エリアにて「現地案内」兼「採集助っ人」探索。
余程の事がないと訪れないような場所なので、いろいろ探してみた。
そのひとつとして、ミズグモの生息確認とサンプル確保。
ミズグモは釧路湿原や苫小牧勇払に生息しているのは知っているが、サロベツ周辺の湿地にもいるらしいとの噂。
ここのミズグモは他の道内産と比較して違いがあるのか、実に興味がある。
利尻島が見えるくらいの道北
草薮の奥に湿地が見える。
池もあるようだ。
池に辿り着く。
誰かゲンゴロウ目当てでガサったと思われる形跡あり。
このような環境にはミズグモはいないが、折角なので、どんなゲンゴロウが入るか試しにガサってみた。
ナミゲンゴロウ Cybister japonicus
個人的には珍しくないが、網の中で大きなゲンゴロウがピョンピョン跳ねる姿を見るとなんか嬉しくなる。
カラフトマルガタゲンゴロウ Graphoderus zonatus
網を入れると必ずと言っていいほど複数入っている。
かなりの個体密度で、陳腐種のヒメゲンゴロウでさえこんなにウハウハ状態にはならないだろう。
だが嬉しいのは最初だけで、間もなく鬱陶しくなる。
カラフトマルガタゲンゴロウ(左:♂ 右:♀)
この辺りはマルガタゲンゴロウはいないと思っていたがカラフトマルガタゲンゴロウと混生していて驚いた。(左の腹面が黄褐色なのがカラフトマルガタゲンゴロウで、右の黒色がマルガタゲンゴロウ)
と言っても、マルガタゲンゴロウの個体数はかなり少ない。
あとはケシゲンゴロウ Hyphydrus japonicus とか・・・
確かこの辺りって、エゾヒラタヒメゲンゴロウとかサロベツナガケシゲンゴロウとかエゾガムシとか「珍」が豊富なはずなんだけど・・・
他の場所ではオオヒメゲンゴロウやゲンゴロウモドキ、オオシマゲンゴロウの「珍もどき」が入ったくらい(普通種は割愛)
おおっと、ゲンゴロウで脱線してしまい本命を忘れるところだった。
中途半端な成果のゲンゴロウ採集はこれくらいにして、ミズグモを探してみたが、残念ながら得られなかった。
相当念入りに隈なく探したつもりだが・・・まいったね。
環境は問題ないが、どの湿地にも生息しているのではなく、かなり局地的に分布しているのかもしれない。
機会があったら、また訪れたいが、高速料金&ガソリン代&長距離運転による体力消耗と眠気を考慮すると・・・
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北の最果てガサ巡り
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