札幌市南部のヒメマイマイ。
雨後だったので、葉上で見かけた個体が多かった。
殻径10mmほどの幼貝
この辺りの個体は、幼貝の時期に殻に毛があることは以前から分かっていた。
ただ、他の有毛産地の個体と比較して毛は疎らなので、よく観察しないと殻に付いた汚れ程度に思うだろう。
このタイプの分布は河川を2つ挟んで広がっているので、ヒメマイマイの変異の割には広範囲なのかもしれない。
殻径15mmほどに成長した幼貝
殻皮が擦れて、剥がれかけている。
殻皮の残った部分がざらついた感じになっているが、毛はほとんど確認できない。
多くの個体を確認したが、このサイズで、しっかりと毛が残る個体はいなかった。
成貝
全く毛は確認できない。痕跡すらない。
成貝のみに注目していたら、かつて毛があった事は分からないだろう。
カタツムリ自体も毛があったことは忘れているに違いない。
わたしはこの地域個体群を勝手に「準毛ヒメ」と呼ぶことにした。
毛が残る地域と毛が消失する地域、毛が残る要因はなんだろうか?
各地域個体の毛に対する重要性が関連するのだろうか?
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消失する毛
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