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Channel: 探索・採集・飼育みたいな雑記的記録
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今シーズンも掘ります。

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7日、今シーズン初のエゾガロアムシ探索をしてきました。
本当は日高山脈の高標高地帯での遠征を計画していたのですが、帯広などの道東で積雪があったことから、諦めて日高山脈西側の低山地にしました。

早朝出発。
途中、道路の水溜りが凍っておりましたが、未だスタッドレスタイヤなので安心です。
(毎年、峠越えを考慮し、タイヤ交換は遅めにしております。)


朝7時ころ、現地到着
目的はエゾガロアムシの他に、越冬中のヒダカヒラタクチキウマを確認すること。
この産地でエゾガロアムシは雄を出しているので、今回できれば雌を見つけたいところです。


エゾエンゴサク
遅めですが、今シーズン初確認です。
付近は草が芽吹き始めたばかりで、エゾエンゴサクもまばらに咲いている程度。

途中、山菜採りの老夫婦と出会う。
「こんな山奥にいる人は山菜採りしかいないと思ったけど、違う人もいるんだね」って言われました。ごもっともです。
話を聞くとコゴミが目的だという。ギョウギャニンニクはここではもうシーズン終わりらしい。
彼らは軽快な足取りでわたしを追い越し、どんどん奥地(沢の上流部)へ入り込んでいった。
おかげでヒグマ遭遇が心配なこの時期、斥候隊がいることで安心して探索できました。
(帰りに飴くれました


崩壊した斜面から露出した岩盤
岩盤は脆く、簡単にスコップで崩すことができるが、ちょっと脆過ぎな上、急斜面なため、加減を誤ると礫がどんどん崩れ落ちてきて結局埋まってしまうのが難点。

辺りをよく見ると誰かが掘ったような形跡が所々あった。
見た感じ、昨年の秋くらいに掘られた感じ。
メクラチビゴミムシ狙いか?


ジムカデの一種
メクラチビゴミムシやエゾガロアムシを狙って掘ると、多く確認できる生き物のひとつ。
写真のように異様に長く動きが緩慢なジムカデの一種と、長さはやや短かく扁平で動きが俊敏なイシムカデの一種がおります。
ガロアムシの成虫同様にどちらも飴色をしていますが、全く体型が異なるので紛らわしいと思ったことはありません。
ただ、出てくると気持ち悪い気分になります。何回見ても慣れませんね・・・


メクラチビゴミムシの一種
まとまって出てくるポイントが1ヶ所あったが、それ以外の場所では環境がほぼ同様なのに何故か稀であった。
出てくると嬉しいですが、今回の目的はこれではありません。


エゾガロアムシの幼虫
今シーズン初確認。
ここの産地は広範囲にガレ場が続いているため個体が分散されてるためか、探し出すのに毎回とても苦労する。
良好の生息環境の割には効率よく掘り出すことのできない理不尽な産地です。


エゾガロアムシ成虫(♀)
やっとこの産地で雌を見つけだすことに成功。
この個体、ちょっと気になるところを発見したので、帰宅してからじっくり観察しようと思います。(気のせいかもしれませんが・・・)

結局、目的のひとつであるヒダカヒラタクチキウマを確認することはできなかった。
一昨年、雄を確認していたので、少々楽観視していたが、やはり稀な種のようで一筋縄にはいきませんでした。


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