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Channel: 探索・採集・飼育みたいな雑記的記録
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栄養価が高くても相応しくない生餌

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先日の探索で材割りをした際、飼育しているエゾガロアムシの餌用にアリの幼虫をたくさん捕獲してきました。
普段、冷凍アカムシを与えておりますが、栄養面に心配があるため、しばしばクモや小昆虫なども与えております。


朽木内で小型アリ(トビイロケアリと思われる)の巣から得た幼虫
餌としてサイズも丁度良く、栄養価も高そうで期待できそうな一品。
他の飼育生物の代用餌としても期待できます。


早速エゾガロアムシに与えてみたところ、3日経過してもほとんど食べた形跡がない。
どの飼育個体(幼虫・成虫)も同じような結果。
今まで与えた餌(生餌)でここまで食べなかった例はないかもしれない。
アリから発する蟻酸が幼虫にも付着し、それを嫌っているのだろうか?

他の飼育生物に与えて、反応を確かめることにした。

エゾサンショウウオ
よく食べたのは一番貪食な(悪食)成体の1個体のみで、他の成体、幼体のほとんどが途中で拒絶した。
軟らかい昆虫はまず食するエゾサンショウウオが拒絶するとは、忌避物質が含まれるに違いないだろう。
やっぱり蟻酸か?ならば水洗いしたら食べるのか?
(そこまでして与えるものかと疑問になります)


メクラチビゴミムシの一種
この子らは問題なく食べた。
しかも冷凍アカムシよりも食付きがよく、写真を見て分かるように腹部は驚くほどパンパン。
オサムシやゴミムシは酢などの酸臭に誘引されるため、蟻酸に抵抗はなく、むしろ食欲をそそられたのかもしれない。

蟻酸が原因という確証はないが、アリの幼虫が生餌として相応しくないことが分かった。


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