身内に不幸があり、10日ほど実家のある旭川へ。
ここまで自宅を空けたことは事はない。
も〜にゃ(飼いネコ)は面倒を見てくれる人がいるので安心だが、問題はその他の飼育生物群。
「エゾガロアムシ」「カタツムリ類」「サンショウウオ」
我が家の「飼育生物3種の神器」であるこれらは他の人には頼めないし、任せられない。
給餌に関しては与えなくとも10日くらいなら耐えれる方々だが、乾燥には極めて弱い。
生態観察中なので、ここで途絶えると、またサンプル確保しなければいけない。
元の木阿弥だけは避けたい。
この10日間はそんなことを考える余裕すらなかったが、帰宅の道中、無性に心配になった。
帰宅して直ぐ、着替えや片付けは後回しで飼育生物の確認。
「サンショウウオとカタツムリの飼育槽群」
夏場は自宅で一番涼しいトイレに避難させている。
サンショウウオ飼育槽×3は、水量が減って、あと数日空けていたら危険な飼育槽もあったが、完全には干上がっておらず、全個体元気だったので一安心。
カタツムリ飼育槽×4は、どれも密封にしてあるので、乾燥はしていなかった。
しかし、外出前に回収したはずだった餌(野菜)に一部回収し忘れがあって、それが腐敗して酷い状態になっていた。
カタツムリもたまらず上蓋付近に避難していたが、最悪の場合、になっていた可能性がある。
今回の事態を想定して、カタツムリの餌だけは回収して出掛けようと決めていたのだが・・・
このことからも慌ただしく自宅を出発したのがうかがえる。
「冷蔵庫内のエゾガロアムシ飼育槽群」
繊細で環境の変化に弱いので一番心配。というか普段から心配。
容器はタッパーを使用しており、密封されているが、完全ではない。
特に冷蔵庫内は乾燥しているので、容器内は徐々に乾燥していく。
帰宅後、確認したが、少々乾燥しているだけで、飼育個体には異常がなかった。
変化と言えば、終齢幼虫が亜成虫(♂)に脱皮したくらいか。
この10日間は気温が随分と下がり、写真から分かるように冷蔵庫内も約8℃と低めになっていたので、+5℃くらいの調整が必要だろう。
意外だったのが、心配していなかったキタツヤシデムシがになっていた事。
それがこの個体。
シデムシだから丈夫だと思ったが・・・
キタツヤシデムシについては複数採集して産卵〜羽化までの観察を計画していたが、1個体しか採集できず、計画が頓挫していた。
今後、法事や各手続きのため慌ただしい日々が続くと思われ、落ち着くまでは今までのような探索はできなくなる。
回数も激減し、今年はできても残り2〜3回か。
いろいろな意味で悲しい今日この頃。
交流のある方々からメールなどで探索成果を教えて頂くことが唯一の楽しみであります。
ちなみに札幌に大雨特別警報が出た日は旭川にいたため「対岸の火事」状態でした。
自宅はちょっと高台に位置するので浸水や避難区域にならなかったが、停電になったらしい。
↧
長期不在の代償
↧