晩秋、夕張山地で掘削系探索をする際によく見かけるヒラタクチキウマの一種。
今まで幼虫ばかりの確認であったが、やっと成虫を得ることに成功。
これで種の特定ができそう。
ヒラタクチキウマの一種 成虫(♀)
体長は20mm
大量に見かける幼虫と同じ種だろう。
見つかった成虫は雌ばかり。
幼虫は雌雄関係なく集まって越冬するが、以前天塩山地南部で越冬中のマツモトヒラタクチキウマを掘り出した際、雄(成虫)のみ集まって越冬していたことから、成虫になると雄同士、雌同士と別れて越冬するのではないだろうか。
産卵器下片の鋸歯は8つ(矢印付近のギザギザ)確認できることから、マツモトヒラタクチキウマではないかと考えられるが、資料では体長が15.7〜17.5mmとあるため20mmは大型。
もしマツモトヒラタクチクウマなら分布域がかなり広がることになる。
雄の確認もできれば確実ではあるが、残念ながら成虫は採集することができなかったため、幼虫を採集・飼育して成虫にさせようと計画中。
ただ、ヒラタクチキウマは飼育が難しいのか、未だに長期飼育できた試しがないので、期待はできない。
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夕張山地のヒラタクチキウマの一種
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