ガロアムシを何年も飼育しておりますが、各個体の死因というものはほとんど分かりません。
前日まで元気だったのに翌日突然死したり、徐々に衰弱していったり・・・
明確なのは「脱皮不全」と「共食い」くらいでしょうか。
で、今回は「エゾガロアムシの異常死について」です。
写真の個体は、採集時、完品であったが、飼育中に右触覚と右前肢、左尾肢が欠損。
写真では分からないが、欠損した傷口付近は黒く変色して壊死している。
こちらは参考として別個体の写真
このように肢などが欠損し一部壊死した個体は、採集時にも飼育中にもしばしば現れ、放置しても死に至ることはなかったので、それほど気にしてはいなかったが、今回異常な個体を見つけ、考えさせられるものとなった。
それは・・・
<一番目の写真個体の拡大>
頭部右側が黒く変色し壊死してしまっている。
発見時は既に瀕死で、間もなく死んでしまった。
(数日前までは元気で、餌もしっかりと食べていた。)
頭部の異常が死因でなのは間違いないだろう。
触角が欠損し壊死した部分が頭部に転移したのではないかと推測され、前胸背部の肩部も一部黒く変色し、前胸背部上面にも怪しい斑点がいくつか確認できる。
細菌などの感染症なのか、ガロアムシ特有の病気なのかは不明だが、今回進行すると死に至ることが分かったので、気にしなくてもいい事象ではなくなってしまった。
(もっとも現時点では予防策はないが・・・)
病院もないし、薬もないですから対処しようがないですね。
※ うろ覚えだがキリギリス系の直翅目にも同じような現象(症状)があったような・・・
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エゾガロアムシの異常死について
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