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Channel: 探索・採集・飼育みたいな雑記的記録
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ただいま!ガロアムシ

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1ヶ月半ぶりにガロアムシ探索に行ってきました。
場所は夕張山地北部。この辺りは分布域である(はず)だが、個人的に確認していない空白地帯なので、確認の意味もこめて。


奈井江町のとある渓流
すっかり秋です。
この時期はわずらわしい蚊もブヨもシラミバエもいない。
下草も枯れて歩きやすいのでマダニの付く危険も少ない。
ヒグマの遭遇確率が上がる時期という危険を加味しても、格段に探索しやすいです。
(今回、ヒグマの爪痕が数ヶ所あって、少々臆してしまいましたが・・・)

渓流(本流)沿いは期待のできるポイントがなかったので、そこに流れ込む沢を探しながら遡上。

小さな沢(V字谷)を発見。
斜面の表層は土で覆われているが、少し掘ると礫層のある場所がちらほら。


エゾガロアムシ(若齢幼虫)
探索(掘削)開始数分後に早速出てきました。
やや拍子抜けの感はありますが、ミッションクリアです。


こちらは成虫(♀)
体長は約20mm、産卵管は長く、夕張山地で見られる典型的タイプ。

結果:若齢幼虫×3、成虫(♀)×1


ヒラタクチキウマの一種(幼虫♀)
夕張市の山地でよく見かける種だが、成虫は未確認なので種の特定ができません。
今回はガロアムシの生息する礫層と朽木内部から掘り出した。


かつて炭鉱があった場所なので石炭層があり、河原には石炭が転がっておりました。
もみじとドングリを意図的に添えて。

今回の夕張山地(奈井江町)から石狩川を挟んだ対岸側は増毛山地。
距離は20kmも離れていないのに今のところエゾガロアムシは見つかっていない。
同様に北見山地と天塩山地があり、天塩山地では未確認。
個人的には生息していると思い、何度か探してはいるが、適した環境がなかなか見つけられず、成果は出ておりません。
これに関しては今後の課題ですが、昨年も同じような事を言っていた気がする・・・


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