【日本産マルハナバチ図鑑】北海道大学出版会
最近、マルハナバチに興味を持ち、観察や撮影を行っていたが、女王バチ・働きバチ・雄バチは外見が異なる上に、別の種と酷似している事もあり、同定に苦労していた。
ネットなどの情報を参考にしていたが、満足いく同定できず悩んでいたところ、この書籍の存在を知った。
この本はマルハナバチの同定を第一の目的ということで、各マルハナバチの特徴を細かく記載されているのはもちろんの事、日本産の全種・全亜種を生態写真と標本写真が豊富で解説もとても分かりやすく、初心者でも正確な同定が可能。
この本のおかげで今までの同定が間違いであったものの訂正や、曖昧なものを解決できた。
それにしても¥1,800でこの情報量、すごすぎる!
そのひとつがコレ
この子は根室市某所で採集した個体で、一見セイヨウオオマルハナバチに見えるが、胸部前縁と腹部第2節の帯が黄色ではなく、淡黄色であったため、稀に腹部末端に白い毛のあるノサップマルハナバチでないかと判断していたが、ノサップマルハナバチは白い毛があっても腹部第5節以降であり、この子は腹部第4節から明確に白く、セイヨウオオマルハナバチの特徴と同じ。
またセイヨウオオマルハナバチには稀に黄色帯が薄い個体がいるという事で、セイヨウオオマルハナバチである事が分かった。
良い買い物をしたよ。
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日本産マルハナバチ図鑑
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