以前、道北の山地でたまたまオオコブオトシブミの揺籃を見つけたので、少し採集して経過観察してみました。
オオコブオトシブミは北海道のみに分布し、札幌の山地でも見かけることができるので、それほど珍とはいえないオトシブミ。
ホソバイラクサの葉にを巻いて作られた揺籃
この中に卵を産み付け、孵化した幼虫は揺籃中で葉を食べながら育つ。
チョウの幼虫と比べて、食べる量はかなり少ないので、揺籃は崩れることなく維持される。
幼虫
採集時すでに幼虫は終齢になっておりました。
体色はくすんだ黄緑色で、肢はなく、ウジムシ状。
背中には長い毛が生え、瘤がいくつか並んでいる。
オトシブミ科の幼虫はみんなこんな感じ。
蛹
鮮明で透明感のある黄色。
蛹になってからの方が毛が多い気がします。
ちょっとした刺激でも、くねくね体を動かします。
羽化した新成虫
オトシブミの仲間の蛹期間はとても短く、この個体の蛹期間も約5日でした。
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オオコブオトシブミ飼育かんさつ
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