サロベツ原野でのガサ記録
目的はサロベツ原野に生息するミズグモを確認すること。
生息の噂は聞いていたが、自分の目で確認しないと納得いかない性分。
そもそもサロベツ原野は、数年前からガサしているが、ミズグモが出たことはない。ホントにいるんかね・・・
利尻山
雪のあるこの山、初めて見たかも。
今回目的の沼
今年新たに目星をつけた期待の沼であったが、先日の挑戦で惨敗。
釈然としないので、もう一度探してみることにした。
エゾホトケやヤチウグイの魚類がいるので、夏季に干上がることはなく、ミズグモがいてもおかしくない。
しかし、ミズグモが好むスゲがまとまって水中から生えている場所がほとんどないのは致命的。
水際ぎりぎりの浅瀬にスゲがまばらに生えているくらい。その範囲は極めて狭い。
夏になるとこの範囲は広がりそうだが、付近の葦が成長したら容易にアクセスできないだろう。
この沼、ヤゴ類がやたら多く、ゲンゴロウなどの甲虫はほとんどいないのが謎。
ミズグモが網に入らなくても、イレギュラーのゲンゴロウ類が時々入れば少しは楽しんでガサれるが、これでは早々に諦めて帰りたい気分になっても仕方がない。
水温低いので手はかじかむし、蛭が手をにじってるし、風が強いので網の中を確認しづらいし、1本の網は破損するし、ウェーダー水漏れしてるし・・・もうイヤじゃ~~。
ん?
おおっ!入った!
正真正銘ミズグモだ。
やっぱりスゲ環境じゃないとダメだね。
ミズグモの腹部
毛が密生しており、これで空気の膜を作ることで水中でも呼吸できる。
一回見つかればこちらのもの。ニュータイプに覚醒したかの如く「見えるぞ!わたしにもミズグモが見える!」みたいな感じで、合計9個体のミズグモを確認。
サロベツ原野の個体群が、釧路湿原や苫小牧の個体群と同種なのかは分からない。
一応サンプル確保したので、気が向いたら調べてみよう。
あ、苫小牧産、サンプル確保してなかった・・・
カエレ!ニンゲン!
「妖怪やちぼうず」が威嚇している。
ここで屍になったら、しばらく誰にも見つからないだろうな・・・そんな場所での探索。
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ヤゴ時々クモ
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