先日の亜高山探索で偶然見つけたクリソリーナ。
高地に生息するクリソリーナと言ったらカワカミハムシとサメハダヨモギハムシだが全く違う。
あっミヤマヨモギハムシとワタナベハムシも可能性がある。
雌にはフック状の突起があったので、ミヤマヨモギハムシだろうと「仮扱い」にし、帰宅してから雄の交尾器を確認。
やはり特徴からミヤマヨモギハムシであった。
付近に食草あったっけ?
ミヤマヨモギハムシ Chrysolina porosirensis
(左:♂ 右:♀)
雄は藍色で緑の光沢があり、雌は全体的に緑色の光沢があった。
複数得られて、雌雄の色彩が同じ傾向だったので、ここの産地の特徴なんだろう。
以前採集した低地に局地的に分布する個体群と比較してみた。
(上段:亜高山産 下段:低地産)
クリソリーナは産地によって色彩変異があるので留意する点ではないが、低地産は亜高山産に比べて大型で、横幅と背高があり膨らみのある体型となっており、交尾器を確認しなければ同種とは思えない。
本種は主に高地に生息するので、低地産は例外産地なんだが、簡単に得られる低地産をついつい基準にしてしまう。
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高地基準
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