かれこれ2週間近く前の話になるが、とある亜高山帯を探索した。
しかも霧雨の中、ヒグマが普通に出没する山を早朝登った。
もちろん他の登山者はいない。
アイヌチビヒサゴコメツキ Hypnoidus rivalis ainu
小さいコメツキムシ、この場所で見かけなかったら気にも留めなかっただろう。
石の下で一番見かけた昆虫であった。
ヌタッカゾウムシ Trichalophus nutakkanus
高山ゾウムシで、北海道RDBでは希少種に指定されている。
このゾウムシ、桃缶が好きという噂がある。自分も果物の缶詰の中では桃が好きなので気が合うかもしれない。
というか、どういう経緯で桃缶に集まることが分かったのだろうか?偶然?
昔、本種の読みを「ヌッタカゾウムシ」と間違って覚えており、「何を塗ったか?」とか意味不明に妄想していた事にちょっぴり恥ずかしく思う今日この頃。
マルカククチゾウムシ Blosyrus japonicus
アイヌチビヒサゴコメツキに次いで石の下で見かけた昆虫だった。
札幌の山地でも見かけた本種であるが、高地に好んで生息しているのだろうか?
もしかすると札幌の山地でも見かけた個体とは別種なのかもしれないが、本種の情報に乏しく、得られる情報は単為生殖型があるというくらい。
ホッキョクモンヤガ Agrotis ruta
高山蛾(写真の個体は雄)
和名からして北海道固有種っぽいが、本州にも分布している事を知って少々落胆。
謎バチ
マルハナバチの一種かと思ったが、どうも該当種が見当たらない。
石の下で見つけ、その石の裏には巣があった。この個体はおそらく女王。
石の裏側にあった謎バチの巣。
なんかネズミの糞っぽく見えるが、壺状になっており、確認しなかったが、中で幼虫を育てていると思われる。
なんだろうね、このハチ?
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亜高山探索副産物
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