天塩山地でエゾガロアムシ生息調査していたときの事。
伏流水が少し染み出ている礫層(地下浅層)からヒラタクチキウマが出てきた。
越冬のため礫層内に潜り込んでいるのだが、もうこんな時期になったのかと思うと寂しくなる。
ちなみにこのような伏流水が染み出て水気の多い環境は、エゾガロアムシは好まず、早々にポイント変更しなくてはいけないのだが、ついつい何か出ないか余計に掘ってしまう。
とはいえ、運良くいてもチビゴミムシ類で、エゾアカガエルが越冬で入り込んでいることもある。
礫層は粘土層(表層)で完全に覆われているように見えるが、どこかに僅かな隙間があるようで、そこから礫層内に入り込むらしい。
今回見つけたのはマツモトヒラタクチキウマ Alpinanoplophilus matsumotoi
これは雄の成虫で、幼虫も見られた。
数年前、この場所ではないが天塩山地で、同種を見つけている。
本種の成虫♂は他種より区別しやすい。
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適期適所
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