涼しくなってきたので、エゾガロアムシ分布域調査。
今回は増毛山地の東隣にある樺戸山地がターゲット。
分布域である夕張山地とは石狩川を挟んでいるが距離的に近いし、昨年、新たに分布確認した天塩山地にも近い。
おそらく生息している可能性が高い。
探索した沢
大雨の影響か、土石流があったらしく、どの沢も荒れていた。
小さな沢にも砂防ダムがいくつも配置されていたので、頻繁に土石流が発生する地域なのかもしれない。
やっと見つけた、エゾガロアムシが潜んでいそうな礫層。
勇んで掘ったが出ない。
何ヶ所かいい感じのポイントはあったが、全くガロアムシは出てこない。
かなり掘ってみたが・・・体力が無駄に消耗するだけ。
ルリマルクビゴミムシ
礫層内から数個体出てきた。
最初、エゾマルクビゴミムシかクロマルクビゴミムシだろうと思ったが、青色の弱い光沢に気付き、よく確認すると、ルリマルクビゴミムシの特徴である前胸背部が心臓形で後方に強くくびれていた。
未発表かは不明だが、樺戸山地にも生息しているようだ。
ここに生息しているなら、おそらく北見山地や増毛山地、天塩山地にも生息している可能性がある。
左:♂ 右:♀ 樺戸山地産ルリマルクビゴミムシの一種 Nebria shibanaii ssp.
光沢などの外見は石狩山地記載産地のNebria shibanaii shibanaii に似ているが、別亜種だろうか???
夕張山地産も同じ感じだ。
意外と分布範囲広いぞ、この子は。
エゾガロアムシに関しては、この地域に生息していないとは今回の探索では断言できないので、機会を見てもう一度挑戦してみようと思う。
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