8月上旬、ちょっと寄り道で某湿原に立ち寄ってみた。
付近は葦などの草がうっそうと生えており、水辺に近づくだけでも一苦労。
この時期は無理に訪れない方がいいみたい。
ゴマシジミ Maculinea teleius muratae (北海道西部亜種)
盛夏に発生するシジミチョウ。
湿地付近には幼虫の食草になるナガボノシロワレモコウが多いので本種もよく見かける。
機会があったら幼虫を撮影してみたい。
三齢幼虫まではワレモコウの花を食べるらしいので、8月下旬辺りに再訪してみようかな。
アリの巣に幼虫が運ばれる前に。
という訳で1ヶ月後の9月上旬・・・
(8月下旬の予定だったのに・・・)
もうすっかり秋の空。
湿原は、大人の背丈ほどに成長したススキとセイタカアワダチソウがびっしりと生い茂っており、8月上旬に訪れた時より更に歩行困難となっていた。
マダニの宝庫なので、あまりこの草むらの中を掻き分けて歩きたくないが仕方がない。
8月にはたくさん見られたナガボノシロワレモコウの花もめっきり少なくなり、探し出すのも一苦労。
予定に反して湿原の奥まで入ってしまった。
さっさと見つけて、さっさと撮影して、さっさと帰るつもりだったのに・・・
花さえ見つければ、こちらのもの。
ゴマシジミの個体密度が高い場所なので、幼虫も簡単に見つかるはず。
穂状花序を慎重にほぐしていくと、間もなく中から暗赤色の小さな幼虫が現れた。
ひとつの穂状花序にかなりの確率で1~3個体の幼虫が潜んでいた。
時期的に卵は確認できなかったのが残念。そもそも8月に訪れたときに卵を探しておけば良かったが後の祭り。
ん?この子は何者かに寄生されておりますな。
寄生ハチか寄生ハエの卵か???
もちろん湿原なので蚊は多い。
体に止まった個体は速やかに処刑。(写真は処刑後)
来年の春~初夏あたりにクシケアリの巣から終齢幼虫か蛹を掘り出してみようかな。
それほど難易度は高くないだろうと安易に考えている。
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アリより先に
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