ニセコに生息する昆虫と言えばニセコチビゴミムシ!・・・と言いたいところだが、美しい透き通る青色のオオルリオサムシと比べればイマイチ認知度が低い。
という訳で、今回の目的はニセコチビゴミムシ。
探索難易度の高い亜種ムイネチビゴミムシ(昨年採集済み)より前に見つけておきたかったのに順番が逆になった。
深い霧に包まれた沢
アクセスは容易。
ヒグマ出没注意地帯だが、それよりもブヨとヤブカとアブが大量に群がってきて、探索に集中できない。
薄暗い沢脇の落ち葉下を念入りに確認する。
太くて硬い笹が密生しているので探索の支障になる事、山の如し。
たまに飛び出した枝が顔に刺さりそうになる。笹だけに・・・(失笑)
ニセコチビゴミムシ Epaphiopsis (Epaphiama) brevis brevis
体長4mmほど。メクラチビゴミムシと酷似するが複眼有り。
冷涼で多湿な環境の落ち葉層下の土面に潜んでいる。
落ち葉を集めて篩(園芸用)で落とすよりも、小スコップで丁寧に落ち葉を取り除いて土面を出してから目視で確認する方が効率よく得られた。
個体数も多く、コツさえ掴めば短時間で10個体以上得ることもできる点が、亜種ムイネチビゴミムシと異なるところ。
なのでムイネチビゴミムシが北海道RDBで希少種に指定されているのに対して、本亜種は指定なし。
ブヨなどの猛襲に我慢することが前提だが、本亜種はチビゴミムシの中でも入門種だろう。
ニセコは冬期、海外からのスキー観光客でたいへん賑わっているが、今後はニセコチビゴミムシ目的で賑わうと言われている。(んなわけない)
↧
ニセコ連峰直属ゴミ
↧