玄関の壁に1cmほどの黒い物体がくっ付いていた。
大きさと肢が長いので、クモだと思った。
おそらく家の中で越冬し、春になり暖かくなってきたので活動し始めたのだろう。
この時期は屋内にワラジムシやクモがちょくちょく現れる。
そして捕獲され、飼育しているサンショウウオの餌となる運命。
今回も捕まえようと近づき、よく見ると・・・クモとは異なる形。
なんとヒラタクチキウマの幼虫だった。
昨年初冬に採集したマツモトヒラタクチキウマの幼虫の1個体が脱走し、玄関で越冬していたらしい。(脱走された記憶がないけど)
他の屋内なら、も〜にゃ(飼い猫)の餌食、あるいは餓死か乾燥死となる運命だが、気温の低い玄関に移動し越冬できたのは実に運が良い。
それにしても、どうやって移動したのだろうか?
今まで越冬していたので、4ヶ月経過しているが大きさは採集時と変わらず。
飼育していた他の幼虫は、数回脱皮して既に成虫になっている。
この子はさながら浦島太郎だろう。(と言ってもこちらが正常な状態ですが・・・)
今まで生き延びた事に敬意を表し、サンショウウオの餌にはしないで、成虫までVIP待遇で飼育しよう。
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浦島太郎みたいな
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