飼育しているブドウマイマイが産卵した。
交尾を確認してから2ヶ月以上経過しており、随分待たされた感がある。
「産卵しないと標本にする」と言い聞かせたのが良かったらしい。
(産卵しても資料として標本にするんですけどね)←悪
直径は2.5〜3mmで、ホンブレイキマイマイより大型種だけあって卵もやや大型。
産卵数は約160個
色は淡黄色、ブドウマイマイとはいえ卵の時から黒くはないようだ。
見た目が魚卵に似ているので、レッドキャビアならぬイエローキャビアとして食品偽装できそうだが、カタツムリの卵は魚卵のような弾力のある卵ではなく、鶏卵のようにカルシウム質の殻で覆われているので、食感でバレてしまう。残念。(おいおい)
ところで、ブドウマイマイは独立した種Ezohelix flexibilisとして扱われたり、エゾマイマイの1亜種Ezohelix gainesi foemaであったり、エゾマイマイの型の1つEzohelix gainesi f. flexibilisとされる場合がある。
一応わたしの管理している「生き物研究室」ではエゾマイマイの亜種として扱っているが、一体どれが正しいのか分からないので正直困っている。
産地では標高差でブドウマイマイとエゾマイマイとは混生していないようだが、隔離状態ではない事から、カドバリヒメマイマイや毛のあるヒメマイマイのような単なる極端な地域変異のひとつではないかと思ったりする。
石灰岩地でカドバリヒメマイマイが見れれるように、なんらかの環境の影響で黒化するかもしれない。
でも中間的なタイプは見かけたことがないし・・・謎です。
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ブドウマイマイ産卵
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