先日、旭川で雪解けが終わったばかりの沢付近を探索していた時、足元にヒメマイマイの空殻を見つけた。
付近を注意深く確認すると、更に空殻を複数発見。
この辺りはヒメマイマイの個体密度が高いようだ。
そこで、落ち葉下で越冬している生きた個体を探してみることにした。
積もった落ち葉を取り除くと、次々と越冬中のヒメマイマイがころころ出てきた。
ここの産地の特徴は、殻高が低く扁平。色帯有無は両タイプ存在したが、無帯型の割合が高かった。
しかもかなりの大型。
多くの成貝は殻径25~30mmだが、左のような30mmを越える大型個体もちらほら。
SMMのカドバリウムも殻径約30mmと大型であるが、ここの産地個体は角張っていない分、重量感があり、更に大きく見える。
それにしてもヒメマイマイは、各変異の範囲が極めて狭く、ひとつ山を越えて探すと全く別の型となっている事もあるので面白い。
なぜヒメマイマイは他のマイマイと比べてこんなにも変異が著しいのだろうか。
北海道の型を調査し網羅することは、時間と金があっても不可能ではないだろうか・・・と思ったり。
おまけ
エゾマイマイの空殻内を住処にしていたパツラマイマイ。
3個体もいるということは、なかなか居心地はいいようだ。
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実家近くは扁平・大型
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