ふとエゾカミキリの生態写真を撮りたくて、ヤナギの豊富な河岸林へ。
7月下旬になるとジャコウカミキリが発生する場所で、他にはゴマダラカミキリやイタヤカミキリが見られる。そして数年前、スズメバチ複数に刺され、3日ほど高熱で寝込んだ忌まわしい場所でもある。
エゾカミキリのシーズンに訪れたことがないので、ここに生息しているかは不明。
でもなんとなく見つけられる自信はあった。根拠のない自信だが、探索にとってこれって大事だと思う。経験からくる直感なんだろうか?(と偉そうなことを言ってみる)
清々しい初夏の蒼井そら・・・もとい、青い空(おい!)
気温は高いが、かなりの強風。
散策する分なら気持ちいいだろうが、ヤナギにたくさん付いているはずのハムシ類すら飛ばされてしまったのか、ほとんど見られない程の強風だった。
これではエゾカミキリも活発に活動できないし、探す方も困難を極めそう。
こんな日は樹上の若枝より根元に潜んでいるはずなので、樹上は無視して徹底的にヤナギの根元を確認して回った。
が、いくら根元を探しても出てこなかった。
その後、ふと目線の高さにあったヤナギの若枝を何気なく見たら、頑張って若枝にしがみ付いているエゾカミキリを発見。
「ここにも生息していた」という喜びより、「こんな強風でも樹上にいるんだ」という驚き。
これを機に根元を探すのは止めて、通常の若枝を集中して確認する方法に変更。
しかし、強風のため枝が激しく揺れているので、探しづらいこと山の如し。
また、こんな枯れ葉とか。(写真中央)
こんな枯れ葉に惑わされる。(写真中央)
ジャコウカミキリのように派手な色彩なら迷うことなく判別できるのだが、エゾカミキリはJimmyなので枯れ葉と間違えやすいし、幹に付いていたら保護色となって見つけづらくなる。
おそらく今回はいくつか見逃しがあっただろう。
やっと撮影できそうな位置にいるエゾカミキリを見つけても、枝が揺れて全然ピントが合わない。
しかもこの個体、右の触覚欠損してるし・・・
こ、こうなったらわたしの特殊能力のひとつであるアレを発動するしかあるまい。
YA・RA・SE(=悪意のある捏造)
よし、若干の違和感はあるが良い写真が撮れた。
帰宅して寝よう。
たまに今回のような軽探索をするのもいいかもしれない。
休日の度に遠征や肉体労働系の重探索を続けていると体がもたない。
もう若くないのだから・・・
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若枝の招待状
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